株価指数先物【昼のコメント】上値の重さでヘッジ対応の売りなどが重荷に

市況
2021年1月29日 12時19分

日経225先物は11時30分時点、前日比60円高の2万8110円(+0.21%)前後で推移している。寄り付きは2万8300円と買いが先行したが、シカゴ先物(2万8395円)を下回って始まり、現物の寄り付き直前につけた2万8350円を高値に上げ幅を縮めている。前場半ばに2万8100円まで軟化した後にいったん寄り付き水準まで戻す場面がみられたが、上値は重く、前引け間際には2万8100円を下回り2万8090円をつけている。

ギャップスタート後に次第にこう着感が強まる展開は想定内といえる。ただし、2万8000円を上回って推移しているとはいえ、予想以上に上値の重さが意識されている。自律反発の域は脱せず、上値の重さからヘッジ対応の売りなどが重荷となる。また、NT倍率は先物中心限月で一時15.29倍まで低下するなど、バリューシフトが意識されていることも影響している。

グローベックスの米株先物はNYダウが100ドル安で推移しており、週末の米国市場の下げが警戒視されやすく、押し目狙いの買いも入りづらい。

なお、前引けのTOPIXは0.07%の下落であり、後場は日銀のETF買い入れはないだろう。需給面での下支えが期待しづらいなか、指数寄与度の大きい東京エレクトロン <8035> の下落も指数の上値を抑える形となるため、こう着感の強い展開が続くとみられる。短期的にはコール売りによるプレミアム狙いになりそうだ。

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