株価指数先物【寄り前コメント】自律反発想定も短期的にはショートポジションが積み上がりやすい
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27820 +250 (+0.90%)
TOPIX先物 1817.5 +13.5 (+0.74%)
シカゴ先物 27780 +210
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
29日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要指数が下落。シカゴ先物清算値は大阪比210円高の2万7780円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比100円高の2万7670円で始まったものの、開始直後に2万7600円まで軟化する場面がみられた。しかし、その後じりじりと上げ幅を広げ、米国市場の取引開始後には一時2万8070円まで上昇。その後2万7620円まで上げ幅を縮めたが、引けにかけて再び持ち直し、2万7820円で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まろう。ただし、先週半ば以降の調整で1000円超下落した反動による自律反発の域は脱せず、2万8000円接近の場面では強弱感が対立しやすいだろう。米国市場で金融リスクが高まっていることもあり、指数寄与度の大きいコア銘柄への利益確定の動きが意識されやすい。ハイテク株などに好決算が目立ってはいるが、先週末には東京エレクトロン <8035> が5%近い下落となっていた。大幅な下げに対する反動が意識されるものの、戻りの鈍さが意識されてくると、短期的にはショートポジションが積み上がりやすいと考えられる。
また、VIX指数は33.09と前日から低下こそしているが30を上回って推移しており、やや高い水準であるためリスクへの警戒が燻りやすいだろう。NT倍率については先物中心限月で15.30倍を下回ってきている。15.50倍まで上昇していたこともあり、想定内の低下といったところだが、支持線として意識されている25日移動平均線(15.24倍)に接近している。まずは同線にサポートされて反転をみせてくるかを見極めたい。
日経225先物はテクニカル面では25日移動平均線が位置する2万7924円辺りや節目の2万8000円では強弱感が対立しやすいとみられ、まずはこれを明確にクリアしてくるかが注目される。戻り売りを意識しつつ、短期的にはオプションコール売りによるプレミアム狙いとなりそうだ。
株探ニュース