29日の米株式市場の概況、ダウ平均株価は620ドル安と急反落
29日の米株式市場では、NYダウが前日比620.74ドル安の2万9982.62ドルと急反落した。
米新興証券のロビンフッドは28日に、個人投資家の投機的取引で株価が急騰しているゲームストップなど一部銘柄の購入を制限したが、批判が殺到するなか29日から取引を再開した。これを受け、ゲームストップやAMCエンターテインメントといった銘柄が急騰。これら銘柄に空売りを仕掛けていたファンドが損害を受け市場が混乱することを警戒する売りが膨らんだ。NYダウは昨年12月14日以来の3万ドル割れとなった。アップルやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフトが安く、エヌビディアやアドバンスド・マイクロデバイシズが下落。JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカが値を下げた。ボーイングやアメリカン航空グループが売られた。半面、モデルナやノババックスが急伸し、ファイザーが値を上げた。スカイワークス・ソリューションズやクアルコム、バイオジェンが買われた。
ナスダック総合株価指数は、266.463ポイント安の1万3070.695と反落した。出来高概算は、ニューヨーク市場が15億5304万株だった。