株価指数先物【寄り前コメント】ナスダックの強い動きからNTロングに向かいやすい
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28250 +110 (+0.39%)
TOPIX先物 1836.5 +2.5 (+0.13%)
シカゴ先物 28295 +155
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
1日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要指数が大幅に上昇。ナスダックは2%を超す上昇率となった。ゲームストップ株の急騰をもたらしたロビンフッダーと呼ばれる個人投資家による投機的な売買で影響を受けたとされるヘッジファンドの手仕舞いが一巡。金融システム混乱の影響は限られるとの見方から、足元で売りに押されていたクオリティ株を見直す動きが強まったほか、半導体株などが相場をけん引する形となっている。
シカゴ先物清算値は大阪比155円高の2万8295円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万8140円で始まり、開始直後に2万8050円まで下押す場面がみられたが、その後はじりじりと上げ幅を広げ、米国市場の取引開始前には2万8200円を回復。取引半ばには再び下げに転じる場面もみられたが、引けにかけて強い基調となると一時2万8290円まで上げ幅を広げている。その後は高値圏でこう着し2万8250円で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い優勢の展開になろう。米国ではリスクオンの流れとなっており、ナスダックの強い動きにより指数寄与度の大きい値がさ株への波及が意識されやすい。NT倍率は先物中心限月で25日移動平均線(15.26倍)までの調整を経てリバウンドをみせつつある。上値を抑えられている5日線が15.36倍辺りに位置しており、これを明確に突破してくるようだとNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)に向かいやすい。特に直近ではNTショートの流れであったこともあり、修正の動きが強まる可能性が意識されそうだ。
もっとも、VIX指数は低下しているとはいえ、依然として30を上回って高い水準で推移している。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性があり、まずは2万8000円辺りでの押し目狙いのスタンス。5日線が位置する2万8130円処が支持線として意識されてくるようであれば、オプションプット売りによる短期的な上昇を狙ったプレミアム狙いになろう。
株探ニュース