5日の米国市場ダイジェスト:米国株式相場は続伸、大規模追加経済対策への期待高まる

市況
2021年2月8日 7時03分

■NY株式:米国株式相場は続伸、大規模追加経済対策への期待高まる

ダウ平均は92.38ドル高の31148.24ドル、ナスダックは78.55ポイント高の13856.30で取引を終了した。

朝方発表された1月の雇用統計は予想を下回ったものの、議会で予算決議案が可決され、バイデン大統領が提示している1.9兆ドル規模の追加経済対策の成立が可能となったため寄り付き後、上昇した。利益確定の売りに伸び悩んだが終日堅調に推移。ハイテクも引き続き強く、ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新して終了した。セクター別では、耐久消費財・アパレル、消費財サービスが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落。

自動車メーカーのフォード(F)は第4四半期決算が予想を上回ったほか、電気自動車、自動運転自動車への投資計画が好感され上昇した。消費が後押しされるとの期待からスポーツ用品のナイキ(NKE)も買われた。一方、前日引け後に決算を発表した在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は、売上高が初めて10億ドルに達したものの、需要急増への対応が利益を圧迫しているとの警告を受けて下落。半導体メーカーのクアルコム(QCOM)は先日発表した冴えない決算や見通しに加え世界的な半導体不足が嫌気され下落した。

投機色の後退で、週初は30を超えていた恐怖指数のVIX指数は21近辺まで低下した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:1月米雇用統計発表後にドル売り強まる

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円77銭まで上昇後、105円34銭まで反落し、105円39銭で引けた。米1月雇用統計で大幅な雇用増を期待したドル買いが強まったが、雇用の伸びは市場予想を下回ったため、失望感からドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1981ドルから1.2050ドルまで上昇し、1.2049ドルで引けた。メルケル首相がドイツのロックダウンを2週間延長する計画を発表し、ユーロ買いはやや一服した。ユーロ・円は126円64銭から127円00銭まで上昇。大規模な追加経済対策が成立するとの期待を受けた株高に連れリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3687ドルから1.3740ドルまで上昇。英国中央銀行がマイナス金利をすみやかに導入するとの思惑は後退し、ポンドの買戻しが継続。ドル・スイスは0.9035フランから0.8988フランまで下落した。

■NY原油:続伸、昨年1月下旬以来の57.29ドル

5日のNY原油先物3月限は続伸(NYMEX原油3月限終値:56.85 ↑0.62)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+0.62ドルの56.85ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは56.43ドル-57.29ドル。アジア市場から底堅い動きを見せており、米1月雇用統計発表後に57.29ドルまで買われており、中心限月ベースで新型コロナウイルスの大流行前の水準を回復した。ただ、その後は上げ渋り。通常取引終了後は、おおむね57ドルを下回る水準で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.37ドル -0.13ドル(-0.40%)

モルガン・スタンレー(MS) 73.22ドル +0.93ドル(+1.29%)

ゴールドマン・サックス(GS)293.50ドル -0.25ドル(-0.09%)

インテル(INTC) 58.18ドル -0.61ドル(-1.04%)

アップル(AAPL) 136.76ドル -0.43ドル(-0.31%)

アルファベット(GOOG) 2098.00ドル +35.63ドル(+1.73%)

フェイスブック(FB) 268.10ドル +1.61ドル(+0.60%)

キャタピラー(CAT) 193.00ドル +1.35ドル(+0.70%)

アルコア(AA) 20.95ドル +0.59ドル(+2.90%)

ウォルマート(WMT) 144.36ドル +1.83ドル(+1.28%)

《ST》

提供:フィスコ

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