12日の米国市場ダイジェスト:米国株式相場は上昇、ワクチンや追加経済対策成立期待高まる

市況
2021年2月15日 7時24分

■NY株式:米国株式相場は上昇、ワクチンや追加経済対策成立期待高まる

ダウ平均は27.70ドル高の31458.40ドル、ナスダックは69.70ポイント高の14095.47で取引を終了した。

2月のミシガン大消費者マインド指数が予想外に低下したことや3連休前の利益確定売りが優勢となり寄り付き後、下落した。ただ、下院歳入委員会が1400ドルの個人向け現金給付を柱とする5935億ドル規模の家計支援策を可決しバイデン政権の追加経済対策成立期待が高まったほか、大統領が製薬大手ファイザー、モデルナと新型コロナワクチンの追加供給契約し全国民の接種分を確保したと発表したことなどが下支えとなり引けにかけ上昇に転じた。主要株式指数は史上最高値を更新し終了。セクター別ではエネルギーや銀行が上昇した一方で、耐久消費財・アパレルが下落した。

医薬品のボシュ・ヘルス(BHC)は証券取引委員会への情報開示により著名投資家のカール・アイカーン氏による7.8%株式保有が明らかになり上昇。金融のJPモルガン・チェース(JPM)やゴールドマン・サックス(GS)は金利の上昇を受けて業績拡大期待に買われた。インテル(INTC)などの半導体株は供給懸念で上昇。一方、前日引け後に決算を発表したエンターティメントのウォルト・ディズニー(DIS)は、1株利益が予想に反して黒字を確保、動画配信ディズニー+の有料会員数も予想を上回る伸びとなったが、パークが前年比減益となったほかアナリストの目標株価引き下げが嫌気され下落した。オンライン旅行会社のエクスペディア(EXPE)は、予想を下回る決算が嫌気され下落。

日米欧の先進7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁はテレビ電話会議を行い初参加したイエレン財務長官は大規模な財政政策による回復支援拡大の重要性を訴えた。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:米長期金利上昇を意識してドル・円は一時105円12銭

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円12銭まで上昇後、104円91銭まで下落し、104円93銭で引けた。105円台では利益確定を狙ったドル売りが観測されたが、バイデン政権の大規模な追加経済対策で景気回復ペースは加速するとの期待に加え、米2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値で1年期待インフレ率速報値は3.3%まで上昇したことから、米長期債利回りの上昇に伴うドル買いは大きく縮小しなかった。

ユーロ・ドルは1.2082ドルまで下落後、1.2129ドルまで反発し、1.2120ドルで引けた。ユーロ・円は126円98銭まで下落後、127円29銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3788ドルから1.3862ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8940フランまで上昇後、0.8909フランまで下落した。

■NY原油:大幅反発、中東情勢の悪化を警戒した買いが入る

12日のNY原油先物3月限は大幅反発(NYMEX原油3月限終値:59.47 ↑1.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+1.23ドルの59.47ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.41ドル-59.82ドル。ロンドン市場で57.41ドルまで下落したが、まもなく反転。ニューヨーク市場の序盤でやや伸び悩む場面があったが、中東情勢の悪化が警戒されたことで59.82ドルまで一段高となった。通常取引終了後の時間外取引では米長期金利の上昇を意識して買いは一服したが、59ドル台半ば近辺で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 33.37ドル +0.49ドル(+1.49%)

モルガン・スタンレー(MS) 74.61ドル +0.89ドル(+1.21%)

ゴールドマン・サックス(GS)306.32ドル +4.00ドル(+1.32%)

インテル(INTC) 61.81ドル +1.15ドル(+1.90%)

アップル(AAPL) 135.37ドル +0.24ドル(+0.18%)

アルファベット(GOOG) 2104.11ドル +8.22ドル(+0.39%)

フェイスブック(FB) 270.50ドル +0.11ドル(+0.04%)

キャタピラー(CAT) 197.99ドル -0.36ドル(-0.18%)

アルコア(AA) 21.66ドル +0.27ドル(+1.26%)

ウォルマート(WMT) 144.47ドル +0.45ドル(+0.31%)

《ST》

提供:フィスコ

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