荏原がストップ高で異彩放つ、業績好調キープし大幅増配を評価
荏原<6361>がマドを開けての急騰を演じ異彩を放った。朝方に値幅制限上限となる700円高の4400円まで駆け上がった。同社はポンプの総合メーカーで古くから環境関連分野への展開力に定評がある。12日取引終了後に発表した20年12月期営業利益は前の期比7.3%増の378億7900万円と好調で、年間配当も従来計画の60円から90円に大幅増額した(前期実績は60円)。営業利益は期中3回にわたり上方修正されており、期初予想は270億円であった。また、主力の風水力事業の牽引で21年12月期営業利益については430億円を見込む。国際会計基準に移行するため、単純比較はできないが業績成長路線をまい進する見通し。株主還元にも積極姿勢をみせており、年間配当は前期から更に10円上乗せした100円を計画。これらを評価する買いが集中する格好となった。