一時約30年6か月ぶりに30000円台回復/後場の投資戦略

市況
2021年2月15日 12時16分

日経平均 : 29867.18 (+347.11)

TOPIX  : 1947.09 (+13.21)

[後場の投資戦略]

日経平均が急ピッチで上昇しており、一部で高値警戒感も指摘されている。相場の過熱度を測る指標の一つに騰落レシオがある。値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割ったものをパーセント表示する。一般に過去25日間の合計銘柄数を使うことが多い。騰落レシオが120%を超すと相場は過熱、70%を下回ると売られ過ぎとされることが多いようだ。

毎朝、日本経済新聞に掲載される東証1部の騰落レシオを見てみる。先週末12日の騰落レシオは120.53%。2月9日に今年初めて120%を超え、3営業日連続で120%を上回った。少し遡って見てみよう。昨年、騰落レシオが最も高かったのは6月2日の150.78%。直近よりかなり高い水準だ。昨年6月は120%を超えた日が1カ月間で9日あった。前月の5月も120%超の日は10日あった。コロナショックからの反騰局面で、過熱感を抱えたまま相場が突っ走った様子が窺える。また、昨年9月はほぼボックス相場だったが、騰落レシオ120%超の日は5日あり、9月28日には132.75%まで上昇した。

このように見てくると、年初来、日経平均が急ピッチの上げを演じている割に、騰落レシオが120%を超えた日は年初来3日のみと、やや少ないように感じる。相場上昇の割に過熱感は薄いのかもしれない。だから、まだまだ上がり続けると言っているのではない。相場の中身が次第に変化しているように思える。機会があればさらに考えてみたい。

さて、後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。前場は取引開始後に日経平均が一気に30000円台乗せとなり、目先目標達成感が漂っている一方、伸び悩んだ水準ではすかさず押し目買いも見られた。また、20年4-12月期決算発表が今日でほぼ一巡することに加え、今晩は米国市場がプレジデントデーの祝日で休場となることもあり、やや手掛かり材料不足との見方もあり、後場は様子見気分が広がる可能性もある。(小山 眞一)

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.