話題株ピックアップ【夕刊】(2):仮想通貨関連、三菱UFJ、ブリヂストン

注目
2021年2月17日 15時19分

■太平洋セメント <5233>  2,591円  +34 円 (+1.3%)  本日終値

太平洋セメント<5233>が反発。同社は16日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。上限を250万株(発行済み株数の2.07%)、または50億円としており、取得期間は2月17日から4月30日まで。中期経営計画に基づき株主へ利益還元を図るためとしている。

■歯愛メディカル <3540>  6,180円  +70 円 (+1.2%)  本日終値

歯愛メディカル<3540>が3日ぶりに反発。同社は16日、歯科医院向けのオンライン診療システムの提供を開始すると発表。また、同日には北陸最大規模の歯科技工所であるフジ・デンタルラボ(福井県越前市)の発行済み株式22.4%を取得し、資本参加したことも明らかにしており、これらが材料視されたもよう。また、定款の一部を変更し、事業目的に「蓄電池、太陽光発電に関する販売業務」を追加することも公表。今後の事業展開に備えるものとしており、定款変更のための株主総会を3月25日に開く予定となっている。

■三菱UFJ <8306>  566.1円  +4.3 円 (+0.8%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク各社が上値追い継続。ここ米国ではアフターコロナを見込んだ景気回復期待を底流に債券が売られ、長期金利の上昇が顕著となっている。前日の米10年債利回りは前営業日比0.10%高の1.31%まで上昇、昨年2月以来約1年ぶりの高い水準となった。これを背景に、前日の米国株市場ではJPモルガンをはじめ大手金融株が軒並み株価を上げており、この流れが東京市場にも及んでいる。米国事業を手掛けるメガバンクは運用利ザヤが改善するとの思惑が買いを誘導している。

■任天堂 <7974>  68,610円  +270 円 (+0.4%)  本日終値

任天堂<7974>が目先利益確定売りを吸収し、輸出セクターを中心に全般軟調な地合いのなかでしぶとくプラス圏を堅持。5日続伸で連日の新高値と気を吐いている。新型コロナウイルス感染が収束に向かってもライフスタイルの変化から消費者の巣ごもり需要は当面続くとみられる。ゲーム関連業界に吹く追い風は強く、特にニンテンドースイッチとその周辺ソフトで収益拡大を加速させる同社株については海外機関投資家からも組み入れニーズが高まっている。直近では、16日夜にインターネット番組「ニンテンドーダイレクト」を18日に配信することを発表、同番組では今年上半期発売予定のスイッチ向けソフトの情報などを放送する見通しで、これも足もとの株価刺激材料となっているもようだ。

■ブリヂストン <5108>  4,271円  -184 円 (-4.1%)  本日終値

ブリヂストン<5108>が大幅反落。16日の取引終了後に発表した21年12月期連結業績予想で、売上高3兆100億円(前期比0.5%減)、最終利益2610億円と最終損益の黒字転換を見込むとした一方、23年までにタイヤ工場など世界で約160拠点ある生産拠点を約4割削減すると発表しており、これが嫌気されたようだ。23年までの中期事業計画で、「稼ぐ力の再構築」を目指すとしており、コア事業のタイヤは汎用品の拠点を重点的に減らすほか、非タイヤ事業では事業売却などに伴う拠点の削減も見込む。なお、20年12月期決算は、売上高2兆9945億円(前の期比14.6%減)、最終損益233億100万円の赤字(前の期2401億1100万円の黒字)だった。

■東京エレクトロン <8035>  43,140円  -970 円 (-2.2%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が4日ぶり反落し一時1000円超の下落をみせたほか、ディスコ<6146>も売りに押されるなど半導体製造装置関連の一角に利益確定の売りが顕在化した。前日の米国株市場ではNYダウは最高値更新基調を継続したが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落した。米長期金利の上昇が目立ち、ハイテクセクターは目先利益確定の売りに晒されやすい。もっとも、世界的な半導体不足の環境から中国や台湾などの大手メーカーは半導体生産設備を増強する必要性があり、日本の半導体製造装置関連各社にとってビジネスチャンスが膨らんでいる構図に変化はなく、こうした背景から押し目買いの動きも観測される。

■ベクター <2656>  281円  +80 円 (+39.8%) ストップ高   本日終値

ベクター<2656>がストップ高。同社は16日、月額固定料金(月額基本料金)0円、文書送信料金0円の電子署名サービス「みんなの電子署名」の提供を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。このサービスは、月額固定料金が発生しないため、必要なときにすぐ電子署名サービスを利用することが可能。一般的な電子署名サービスの無料お試しプランなどとは異なり、「みんなの電子署名」では、すべての機能を期間無制限・無料で利用することができ、有償となるのは署名した文書を1年以上、サーバーに保管する場合のみで、高機能・高信頼性の電子署名サービスを圧倒的な低コストで利用できることが特徴となっている。

■リミックスポイント <3825>  191円  +50 円 (+35.5%) ストップ高   本日終値

リミックスポイント<3825>がストップ高に買われたほか、マネックスグループ<8698>は異色の12連騰を達成、このほかリアルワールド<3691>、アステリア<3853>、GMOフィナンシャルホールディングス<7177>、トレイダーズホールディングス<8704>など仮想通貨関連株に位置づけられる銘柄が軒並み値を飛ばしている。全体相場は主力株中心に利益確定の売りに押されているが、直近ビットコイン価格がフシ目の5万ドルを突破したことが、関連株への投機資金流入を加速させる背景となっている。ビットコイン価格の急騰はマネーゲーム的様相を呈してはいるが、最近では米テスラがビットコインを15億ドル購入し決済手段として受け入れる方針を表明するなど、世界的に話題となった。

■サクセスH <4833>  257円  +53 円 (+26.0%)  本日終値

Success Holders<4833>が大幅高。同社は16日取引終了後に、M&A仲介事業を手掛けるFUNDBOOK(東京都港区)とアドバイザリー業務契約を締結したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。サクセスHはM&Aを活用した成長戦略を推進しており、金融機関をはじめとするさまざまなM&Aアドバイザー及びM&A仲介会社などと継続的に意見を交換するリレーションシップを構築している。このほど、FUNDBOOKからサクセスHの方向性に合致する可能性がある譲渡企業の候補の紹介があり、この譲渡企業とM&A案件の検討を進めるため業務委託契約を結ぶことになったという。なお、この案件がクロージングに至った場合、同社から成功報酬として手数料を支払う予定となっており、クロージング前に譲渡企業との間で基本合意書を締結した場合に、中間報酬として手数料の一部を前払いする可能性があるとしている。

■アシードHD <9959>  600円  +100 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

アシードホールディングス<9959>がストップ高。同社は西日本を地盤に酒類・飲料の製販を手掛け、自販機運営の大手でもある。16日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の2億6000万円から3億円に増額しており、これを手掛かり材料に投資資金を呼び込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い収益環境に影響が懸念されたが、飲料製造への影響は限定的で、炭酸飲料や低アルコール飲料を中心に生産の回復基調が継続し会社側の想定を上回った。株式需給面では直近の信用買い残がわずか7000株と枯れ切った状態にあったことで、上値の軽さに着目した短期資金の食指を動かす形となった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.