話題株ピックアップ【夕刊】(1):ファストリ、チェンジ、ファーマF

注目
2021年2月18日 15時13分

■ファーストリテイリング <9983>  107,350円  +4,700 円 (+4.6%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が寄り付きから大口の買いを集め大幅高、4700円高と異彩を放つ上げ足で上場来高値を大幅に更新した。きょうで9連騰となり、この間に株価を1万5300円あまりも上昇させている。日経平均寄与度の高い値がさ株で日経平均先物を絡めたインデックス買いの影響が株価急騰の背景にある。時価総額は既に11兆円を超えているが、「日銀のETF買いによる吸い上げ効果もあって品薄感が強い」(ネット証券マーケットアナリスト)という。

■ISID <4812>  3,695円  +115 円 (+3.2%)  本日終値

ISID<4812>は続伸。17日、同社が開発・提供する経費精算システム「Ci*X Expense(サイクロス エクスペンス)」がSUBARU<7270>に採用されたと発表しており、これが引き続き好感されたようだ。同システムは、企業固有の旅費規程に基づく手当の自動計算、交通系ICカードや経路探索サービスとの連携による申請時の補助機能のほか、規程に基づく経費支払の対象範囲や上限値などのチェック機能も備わっている。これにより、入力負荷の低減や、誤入力による差し戻しや再承認などの手間が大きく削減できるという。なお、会計システムや人事システムとのデータ連携が可能な自動仕訳システム「Ci*X Journalizer(サイクロス ジャーナライザー)」も採用されたとしている。

■チェンジ <3962>  3,595円  +105 円 (+3.0%)  本日終値

チェンジ<3962>が5日ぶりに反発。同社はきょう、子会社のトラストバンクが手掛ける行政手続きデジタル化サービス「LoGoフォーム」が、新型コロナワクチン接種の予約受付・管理に対応すると発表。「LoGoフォーム」で、自治体がワクチン接種の予約受付・管理を一元化できるフォームを提供し、職員の業務効率化につなげる。また、住民は特定のアプリのダウンロードや事前登録をしなくても、パソコンやスマホで24時間いつでもWEB上で接種会場や日時を選び、予約の変更やキャンセルを行うことができるという。

■エービーシー・マート <2670>  6,310円  +140 円 (+2.3%)  本日終値

エービーシー・マート<2670>が続伸。17日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、最終利益を122億円から183億8000万円(前期比38.1%減)へ上方修正したことが好感された。保有する投資有価証券を売却したことに伴い、投資有価証券売却益88億円を特別利益として計上することなどが要因としている。なお、売上高2206億円(同19.0%減)へ、営業利益178億円(同59.0%減)は従来見通しを据え置いている。

■ファーマフーズ <2929>  3,185円  +65 円 (+2.1%)  本日終値

ファーマフーズ<2929>が5日ぶりに反発。きょう午前に、「ニューモ育毛剤」の累計出荷数が400万本を突破したと発表しており、これを好感する買いが入った。ニューモ育毛剤は、12月上旬から増産により通常の出荷体制となったこと、及び各メディアでの広告宣伝を継続していることで販売が好調に推移し、出荷ペースが加速している。併せて、子会社のフューチャーラボが販売する永久染毛剤「ヘアボーテ エクラ ボタニカルエアカラーフォーム」の累計出荷数が100万本を突破したことも明らかにしており、これも好材料となった。

■SGホールディングス <9143>  2,644円  +48 円 (+1.9%)  本日終値

SGホールディングス<9143>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は17日、同社株のレーティングを「アンダーウエイト」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は2400円から2700円に見直した。格上げの要因として(1)22年3月期営業利益を1019億円から1160億円に見直し今期推定比10%程度の増益が見込めること(2)ROEは21年3月期をピークに低下すると予想するが、22年3月期から24年3月期の平均予想ROEは15.9%が見込め現状のPBRは妥当と考えること(3)足もとの株価調整でバリュエーション面の割高感が薄れたこと――を挙げている。

■日本ケミコン <6997>  1,792円  +27 円 (+1.5%)  本日終値

日本ケミコン<6997>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を1650円から2250円へ引き上げており、これが好材料視された。レポートでは、上山社長の打ち出した業績改善策には具体性と説得力があり、かつ矢継ぎ早に打ち出す施策にはスピード感があると評価。第4四半期(1~3月)はトップラインが力強く伸長すると予想、業績急回復への確度が高まると報告している。アルミ電解コンデンサの収益性改善を考慮し、同証券の業績予想を引き上げた。

■オリエンタルランド <4661>  18,355円  +175 円 (+1.0%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>が頑強な値運びをみせている。きょうは一時460円高の1万8640円まで買われ、昨年12月14日以来約2カ月ぶりに上場来高値を更新した。新型コロナウイルス感染拡大で入園者の大幅減少を余儀なくされており、21年3月期第3四半期(20年4~12月)の営業損益は198億4000万円の赤字に落ち込んだ。ただ、10~12月期だけでみれば改善色をみせており、国内で米ファイザー製のワクチン接種が始まったことで早晩テーマパーク運営も正常化に向かうとの思惑が株価にポジティブに作用している。信用買い残は枯れた状態で直近の信用倍率は0.4倍台と売り長。株式需給面からも浮揚力が働いている。

■日本航空 <9201>  2,373円  +20 円 (+0.9%)  本日終値

日本航空<9201>は3連騰、2月に入ってから一気に買い戻しが進み急速に上放れる展開となり市場でも注目を集めている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響が直撃し、21年3月期最終損益は従来予想を下方修正し3000億円の赤字を見込むなど厳しい状況に置かれている。しかし、株式需給面では「貸株調達による空売りなどが積み上がっていたとみられ、そのショートカバーが株価を押し上げる原動力」(国内証券ストラテジスト)になったとみられる。新型コロナワクチンの国内での接種が始まったことで、経済活動が正常化するとの思惑が株価の上げ足を助長しており、きょうは一時112円高の2465円まで上値を伸ばした。同様にANAホールディングス<9202>も上値追い態勢にある。

■オカムラ <7994>  1,059円  +2 円 (+0.2%)  本日終値

オカムラ<7994>が続伸。17日の取引終了後、21年3月期の期末配当予想を16円から20円へ引き上げると発表したことが好感された。なお、年間配当予想は32円(前期32円)となる予定だ。

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