株価指数先物【寄り前コメント】3万円の攻防で売り仕掛けの商いが活発化しやすい

市況
2021年2月19日 8時25分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 30070 -160 (-0.52%)

TOPIX先物 1933.0 -11.0 (-0.56%)

シカゴ先物 30120 -110

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

18日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。米新規失業保険申請件数が2週連続で増加し、4週間ぶりの高水準だったことが労働市場回復への不透明感に繋がった。また、金利の上昇に伴う借り入れコスト増が警戒されており、ハイテクなど割高感を指摘されているグロース株などには利益確定の売りがみられている。

シカゴ先物清算値は大阪比110円安の3万120円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比30円安の3万200円で始まり、開始直後につけた3万230円を高値に弱含みの展開が継続。米国市場の取引開始後には3万円の大台を割り込み、一時2万9880円まで下落している。ただし、引けにかけては買い戻しや押し目買いの動きがみられ、3万70円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から売り先行となり、本日は3万円の攻防になりそうだ。3万円での底堅さが意識されやすいが、ナイトセッションで2万9880円まで下げているほか、このところの荒い値動きも相まって、ショート筋の売り仕掛けの商いが活発化しやすいだろう。そのため、オプション権利行使価格では2万9875円および2万9750円辺りが意識されやすい。

一方で、ポジションを本格的にショートに傾けてくるよりは、急ピッチの上昇に対するスピード調整とみられる。3万円を割り込み調整が強まる場面では、その後のリバウンドを想定したロングスタンスとみておきたい。ただし、リバウンドは限定的とみられ、権利行使価格3万250円辺りの水準では上値が抑えられそうである。

VIX指数は22.49に上昇しているが、依然としてリスク選好の流れは継続しており、押し目狙いのスタンスとなる。最高値を更新しているNT倍率は、ファーストリテイリング <9983> の急速な株価上昇の反動が想定されるため、低下をみせてくる可能性があろう。

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