日東精がカイ気配スタート、「医療用生体内溶解性高純度マグネシウム」の開発に成功
日東精工<5957>がカイ気配スタートとなっている。18日の取引終了後、京都府立医科大学や富山大学などと共同で研究開発に取り組んできた「医療用生体内溶解性高純度マグネシウム」の開発に成功したと発表しており、これが好材料視されている。
同社らが開発したマグネシウムは、不純物を多く含有する合金鋼ではなく、独自の精錬技術により純度99.95%以上を実現した純マグネシウム。マグネシウムは生体の必須元素であり、また生体内での濃度許容値が高いため生体に高い親和性があり、安全性も高い素材だが、今回開発したものは生体内で溶解吸収される期間を制御でき、特定のインプラント部品などに用いることを技術的に確立。純マグネシウムを用いてこのような溶解期間を制御できる材料の開発は世界初であり、特許出願を行っているという。なお、同技術をもとにした製品化には一定の期間を要し、同件による21年12月期業績への影響は軽微としている。