今日の為替市場ポイント:米国株反転でドル下げ渋りも

通貨
2021年2月24日 8時25分

23日のドル・円は、東京市場では104円92銭から105円20銭まで反発。欧米市場では、105円43銭まで買われた後、105円06銭まで反落し、105円26銭で取引終了。本日24日のドル・円は主に105円台で推移か。米国株式の反転を意識してドルは下げ渋る可能性がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は23日、上院銀行委員会で証言し、「経済は雇用と物価の目標達成からは程遠い状況にある」と指摘し、月額1200億ドルの債券購入ペースを維持するとの見方を伝えた。ただ、最近の債券利回り上昇について、「力強い経済見通しに対する確信の表れ」と指摘しており、FRBは長期金利の上昇をすみやかに抑制する考えはないことを示唆した。

市場参加者の間からは、「FRBが現行ペースで債券買い入れを継続することは想定の範囲内だが、長期金利の上昇を強く懸念しているとは思えない」との声が聞かれている。イエレン財務長官は「長期的な経済復興策の財源を確保するには、債務の持続可能性への懸念に配慮した歳入措置が必要」との見方を伝えているが、FRBの金融政策は、米財務省が提示する歳入に関する措置を考慮した内容になるとの見方が出ている。各種増税は長期金利の上昇を抑える要因となるため、FRBの金融政策にも大きな影響を与える可能性がある。

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.