話題株ピックアップ【夕刊】(3):ジオマテック、アルテック、フィンテック
■ジオマテック <6907> 1,050円 +150 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
ジオマテック<6907>がストップ高。きょう付けの化学工業日報で「車載ディスプレイ用カバーガラスへの反射防止(AR)・防汚コートが好調に推移しており、日中両工場の増強を決めた」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、全体の生産能力を一気に数十倍に引き上げるとあり、半導体パッケージ用基板向けの薄膜形成ラインを増設するほか、新たに露光機も導入するという。脱液晶や脱受託加工を進め、持続的成長を図るのが狙いとしている。
■アルテック <9972> 320円 +30 円 (+10.3%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
アルテック<9972>は一時ストップ高の370円に買われ、昨年来高値を更新した。きょうの昼ごろ、生体液反応を再現する「QCM-D水酸アパタイトセンサ」の販売を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。同製品は、アルテックが国内総代理店を務めるバイオリン・サイエンティフィック社(スウェーデン)が手掛ける生体分子間の相互作用を測定する装置向けのもので、生体液で起こる反応を体外で再現できるという。今後、再生医療や新規バイオマテリアル開発を活性化させる分析ツールとして、国内をはじめ世界市場で販売を拡大させていく予定としている。
■フィンテック <8789> 75円 +7 円 (+10.3%) 本日終値
フィンテック グローバル<8789>が急伸。22日の取引終了後、プライベートエクイティ投資を行うファンドからの投資収益と関連するアセットマネジメント業務受託の報酬などで、21年9月期第2四半期の連結営業利益が約9億円増加する見込みだと発表しており、これが好感された。なお、21年9月期業績予想は据え置くという。
■サイジニア <6031> 1,131円 +103 円 (+10.0%) 一時ストップ高 本日終値
サイジニア<6031>が一時ストップ高に買われたほか、ブレインパッド<3655>、デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>など人工知能(AI)関連に位置づけられる銘柄群に投資資金が流れ込んでいる。今月中旬以降ブレインPなど代表的なAI関連株が人気化し、その資金の流れが横に広がってきた。市場では「新型コロナウイルスの感染拡大を契機に製造業を中心にAIを活用する動きが活発化している。営業面などでリモート導入が進んでいるが、AIによる合理的なサポートが人的負担を低め企業の収益性を高めるとの見方が浸透し始めている」(中堅証券ストラテジスト)という。AI関連は株価的にも日柄調整を経て売りがこなれている銘柄が多く、手掛けやすさもあるようだ。
■ジョルダン <3710> 948円 +83 円 (+9.6%) 本日終値
ジョルダン<3710>が大幅続伸。午前11時ごろ、カレンダーサービスを展開しているジョルテ(東京都港区)と、「行動を中心」としたさまざまなサービスをつなぐ統合オープン・プラットフォームの構築を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回の統合オープン・プラットフォームの構築では、日常ツールアプリとして日本有数の利用者数を誇るジョルダンの乗換案内と、ジョルテカレンダーの連携により、即座に多くの人にリーチできる環境を作るという。また、それらのアプリに限定することなく多様なサービスやアプリをつなぎ合わせることで、多くの利用者が回遊する前代未聞のプラットフォームを目指すとしている。
■識学 <7049> 2,676円 +216 円 (+8.8%) 本日終値
識学<7049>が大幅高で4連騰と気を吐いている。きょうは14%高の2805円まで一気に駆け上がり、2月4日に付けた高値2639円を上回り上場来高値を更新した。経営者向けを中心に独自理論である「識学」に基づいた経営コンサルティングを提供、クラウド分野にも傾注し、新規展開する人材紹介事業「識学キャリア」も好調で売り上げ拡大に貢献している。21年2月期は先行投資に伴い利益は反落するもののトップラインの伸びが著しい。22年2月期はトップラインの拡大が一段と加速し、利益面でも回収期突入が期待される。なお、直近22日取引終了後には識学1号ファンド、第5号投資案件として洗車・研磨コーティングを手掛けるホワイトシード(秋田市)への投資を発表している。株価面では1月下旬を境に大口の買い注文が観測されるようになり、今月2日から貸借銘柄に新たに選定されたこともあって、株式流動性の高まりが株高を助長している。
■グッドコムアセット <3475> 1,474円 +64 円 (+4.5%) 本日終値
グッドコムアセット<3475>は大幅続伸。22日の取引終了後、東京23区内にある販売用不動産のマンション16物件(724戸)を売却すると発表しており、これが好材料視された。販売価格は20年10月期連結売上高(263億2300万円)の約80%に相当する額で、21年10月期業績に売り上げ計上する予定。また、業績予想の修正が必要となった場合は適時適切に開示するとしている。
■ズーム <6694> 2,779円 +101 円 (+3.8%) 本日終値
ズーム<6694>は続伸。22日取引終了後、16万株(発行済み株式数の7.14%)、4億2848万円を上限とする自社株買いを発表。この日の午前8時45分、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、15万9100株を約4億2607万円の取得金額で買い付けた。
●ストップ高銘柄
ベクター <2656> 621円 +100 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
フジタコーポレーション <3370> 511円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
和心 <9271> 551円 +80 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
ダイヤHD <6699> 3,595円 -700 円 (-16.3%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース