株価指数先物【寄り前コメント】売り一巡後の底堅さを見極め、短期的にはショートが強まりやすい

市況
2021年2月26日 8時22分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 29560 -630 (-2.08%)

TOPIX先物 1899.0 -32.5 (-1.68%)

シカゴ先物 29620 -570

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

25日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が大幅に下落。米労働省が発表した新規失業保険申請件数が2週連続で減少したほか、新型コロナワクチン接種で経済活動が正常化に向かうとの見方が高まるなか、長期金利の上昇ピッチが強まっていることが警戒視された。コロナ禍における勝ち組として物色が続いていたハイテクなどグロース株への利益確定に対して、景気敏感株へ資金をシフトする動きが強まっている。景気回復に伴う需要復調への期待感から原油先物相場が上昇していることも、資金シフトを促す形となった。

シカゴ先物清算値は大阪比570円安の2万9620円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の3万180円で始まり、米国市場の取引開始までは概ね3万90円~3万200円辺りでのもみ合いが続いていた。しかし、米国市場の取引開始後にじりじりと値を下げる展開となり、引け間際には下落ピッチがさらに強まり一時2万9520円まで下落、最終的には2万9560円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好で本日はギャッダウンでスタートし、前日のショートカバーを交えた上昇から一変、ポジション解消やヘッジ対応の売りで下落幅を広げそうだ。

米長期金利の上昇ピッチが強まり、バリュエーション面で割高感が指摘される米ハイテク株は大幅に下落。SOX指数の構成銘柄も全面安であり、東京市場でも指数寄与度の大きい値がさハイテク株にとってネガティブ要因となる。また、VIX指数は28.89で終えたものの、一時31.16まで上昇する場面がみられており、テクニカル面で抵抗線として意識されていた25日移動平均線や75日移動平均線を明確に上放れてきている。

まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいが、ナスダック指数は25日移動平均線に上値を抑えられる形で、直近のリバウンド部分を打ち消して、再び75日移動平均線水準に接近している。グローベックスの米株先物が弱い値動きとなるようだと、売り一巡後の戻り場面で短期的なショートが強まる可能性がある。日経225先物は25日移動平均線が2万9190円辺りに位置しており、この水準を明確に割り込んでくるまでは、押し目狙いのタイミングを見極めたい。

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