話題株ピックアップ【夕刊】(3):構造計画、キャンバス、防衛関連
■中央発條 <5992> 3,000円 +155 円 (+5.5%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
中央発條<5992>が続伸。午前10時ごろ、3月31日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。投資単位あたりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整備し、株式の流動性向上を図ることが目的という。
■構造計画研究所 <4748> 2,720円 +139 円 (+5.4%) 本日終値
構造計画研究所<4748>は大幅続伸。25日の取引終了後、21年6月期単独業績予想について、売上高を127億円から135億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を15億円から17億円(同8.4%減)へ、純利益を10億円から12億円(同0.3%減)へ上方修正したことが好感された。上期業績とその後の状況を踏まえて見通しを精査したことが要因としている。
■菊水電子工業 <6912> 901円 +43 円 (+5.0%) 本日終値
菊水電子工業<6912>が急伸。25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を75億円から81億8000万円(前期比9.8%減)へ、営業利益を1億円から4億4000万円(同37.2%減)へ、純利益を9000万円から3億3000万円(同33.3%減)へ上方修正したことが好感された。重点市場である航空宇宙、電池、自動車のCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)、サーバー・ICT関連市場や半導体関連市場のほか、一部の市場で回復基調が見られ、需要が想定を上回り増加したことが要因としている。
■キャンバス <4575> 520円 +20 円 (+4.0%) 本日終値
キャンバス<4575>が反発。25日の取引終了後、東京大学との共同研究契約の内容を拡大すると発表しており、これが好材料視された。新たに「東京大学医学部附属病院が提案または提供する開発候補化合物」が加わる。同社と東京大学医学部附属病院は、CANBASが創出し開発中の抗がん剤候補化合物CBP501の膵臓がん発症モデルマウスによる薬効試験について16年3月から共同研究を実施しているが、研究目的に新たに「東京大学医学部附属病院が提案または提供する開発候補化合物」が加わる。なお、21年6月期業績など短期的な業績に直接の影響はないとしている。
■細谷火工 <4274> 1,249円 +46 円 (+3.8%) 本日終値
細谷火工<4274>、石川製作所<6208>、豊和工業<6203>など防衛関連に位置づけられる銘柄の一角が急動意。米国防総省が25日にシリアの親イラン派武装組織の施設を空爆したと発表したことが、複数のメディアで報じられた。これを受け、中東の地政学リスクに対する警戒感の高まりから、関連銘柄に思惑的な買いが向かったようだ。
■日本化学産業 <4094> 1,298円 +38 円 (+3.0%) 本日終値
日本化学産業<4094>が3日ぶりに反発。25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を30万株(発行済み株数の1.49%)、または4億5000万円としており、取得期間は2月25日から5月24日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためという。
■神鋼商事 <8075> 1,924円 +35 円 (+1.9%) 本日終値
神鋼商事<8075>が高い。同社はきょう午後1時頃に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比13.0%減の42億円(従来予想は27億円)に引き上げた。売上高見通しも同16.2%減の7844億円(従来予想は7500億円)に上方修正した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で生産が減少していた自動車業界などが想定を上回る回復をみせていることが追い風。また、経費削減の効果に加え、取り扱い商材の相場などが上昇していることが利益面に寄与するとしている。また、こうした状況を踏まえて期末配当を従来計画比20円増額の35円とする方針を表明。中間配15円とあわせた年間配当は50円となる。
■セキド <9878> 844円 +14 円 (+1.7%) 本日終値
セキド<9878>が3日ぶりに反発。25日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表しており、これが好材料視された。現行制度では100株以上保有の株主に対して、店舗で利用できる5%割引券5枚を贈呈していたが、変更後は保有株数「500株以上」の区分を新設し、韓国の化粧品ブランド「MEDIHEAL(メディヒール)」商品クーポン」5万円分(年間)を贈呈するとしている。
■綿半ホールディングス <3199> 1,247円 +8 円 (+0.7%) 本日終値
綿半ホールディングス<3199>が続伸。25日の取引終了後に株主優待制度を拡充すると発表しており、これが好感された。現行制度では、100株以上を保有する株主に対して一律で2000円相当の商品1点を贈呈していたが、変更後は100株以上300株未満を保有する株主に対して2000円相当の商品1点を、300株以上を保有する株主に対して2000円相当の商品2点を贈呈するとしている。また、継続保有条件についても毎年4月1日から9月30日までの任意の日及び9月30日の株主名簿に記載されていることから、毎年3月31日及び9月30日の連続2回、同一の株主番号で株主名簿に記載されていることに変更された。
■インスペック <6656> 2,404円 -231 円 (-8.8%) 本日終値
インスペック<6656>が急反落。同社は25日取引終了後に、21年4月期通期の連結業績予想を修正。営業損益見通しは従来の1億7000万円の黒字から3億7300万円の赤字(前期は4400万円の黒字)に引き下げた。売上高見通しは前期比27.0%減の17億1500万円(従来予想は24億円)に下方修正した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、マレーシア・タイ・中国向けユーザーの案件で設置引き渡しや商談の遅れなどが発生し、当初予定していた売り上げがずれ込む見通しとなったことが主な要因。また、退職給付費用を計上したことが営業損益の重荷となった。加えて、子会社の株式評価損計上に伴い、のれんの減損処理による特別損失を計上することで、最終損益も10億3900万円の赤字(従来予想は1億円の黒字)に引き下げた。期末一括配当については、従来計画の3円から未定に変更している。
●ストップ高銘柄
G-FACTORY <3474> 526円 +80 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
和心 <9271> 751円 +100 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース