今日の為替市場ポイント:主要国の株安を警戒して円売り抑制の可能性

通貨
2021年3月1日 8時31分

2月26日のドル・円は、東京市場では106円43銭から105円85銭まで反落。欧米市場では、106円01銭から106円69銭まで上昇し、106円57銭で取引終了。本日3月1日のドル・円は主に106円台で推移か。主要国の株安を警戒してリスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。

2月26日のニューヨーク市場では、米10年債利回りは反落。この日発表された1月PCEコア価格指数は前年比+1.5%で市場予想の同比+1.4%を上回ったが、欧米諸国の株安が警戒されたようだ。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は「物価目標の達成には3年以上かかる」と述べており、現行の低金利政策は長期間維持されることや、米国の増税観測は消えていないことなどが、利回り上昇を抑制している。ただ、財政支出の大幅な拡大によって景気回復への期待は持続している。長期金利の上昇は一服したものの、インフレ鈍化の可能性は低いとみられており、安全逃避的なドル買いがしばらく続く可能性がある。

《FA》

提供:フィスコ

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