株価指数先物【引け後コメント】こう着感が強まる場面ではTOPIX型優位に

市況
2021年3月1日 18時17分

大阪3月限

日経225先物 29580 +330 (+1.12%)

TOPIX先物 1899.0 +23.5 (+1.25%)

日経225先物(3月限)は前日比330円高の2万9580円で取引を終了。週末に米長期金利の上昇が一服するなか、本日は大幅下落に対する自律反発により買いが先行。寄り付きは2万9620円とシカゴ先物清算値(2万9285円)を大きく上回るギャップスタートとなった。現物の寄り付き直後には2万9470円をつける場面もあったものの、すぐさま切り返し一時2万9690円まで上昇。前場半ば以降は2万9600円を挟んだレンジ推移となり、後場は一段とこう着感が強まった。しかし、引け前30分辺りから動意を強め、現物の大引け後には2万9720円まで上昇し、日中高値を更新する場面がみられた。

ソフトバンクグループ <9984> 、ファーストリテイリング <9983> の2銘柄で日経平均株価を約200円近く押し上げるなど、指数寄与度の大きいコア銘柄が軒並み上げており、NT倍率は先物中心限月で一時15.65倍まで上昇。ただし、東証1部の値上がり数が9割近くに達し、業種別指数も33業種全て上昇するなか、後場はTOPIX型が優勢で終値では15.57倍に低下している。ギャップスタートによるショートカバーを交えた買い一巡後はTOPIX型にシフトしており、米ハイテク株への買い戻し、ナスダックの上昇持続性などを引き続き見極める必要がありそうだ。本日の上昇については、テクニカル面では25日移動平均線を支持線とし、5日移動平均線水準まで上昇している。自律反発の域は脱しておらず、想定内のリバウンド幅であろう。

引き続き米長期金利の動向を睨みながらの展開を余儀なくされるが、下値を固めつつ5日移動平均線の突破待ちといった格好となる。短期的にはショートに傾きやすいが、あくまで戻りの鈍さによる売り仕掛け的な動きと想定されるため、足元では25日移動平均線水準、これを下回ったとしても2万9000円に接近する場面にでは、押し目狙いのスタンスが妥当と考えられる。

手口面では、日経225先物はABNアムロが5680枚の売り越しに対して、野村が4610枚、モルガンSが1400枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1710枚、ゴールドマンが1020枚程度の売り越しに対して、みずほが2130枚、JPモルガンが1200枚程度の買い越しだった。

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