株価指数先物【引け後コメント】積極的にポジション取りづらく、短期筋の売買に振らされやすい(訂正)

市況
2021年3月2日 18時06分

大阪3月限

日経225先物 29490 -90 (-0.30%)

TOPIX先物 1901.5 +2.5 (+0.13%)

日経225先物(3月限)は前日比90円安の2万9490円で取引を終了。寄り付きは2万9950円とシカゴ先物清算値(2万9900円)を上回るギャップスタートとなり、現物の寄り付き直後には一時3万10円をつける場面もあった。しかし、その後は利益確定が優勢となる中、前引けにかけて下落に転じ、現物の後場寄り付き直後には2万9310円まで下落した。その後、いったんは2万9500円を上回るも戻りは鈍く、概ね2万9400円を挟んで狭いレンジ推移が続き、2万9490円で取引を終えた。

節目の3万円回復で目先達成感の台頭は想定されてはいたものの、その後に高値から700円下げる展開はさすがに想定外であっただろう。出来高は膨らまず薄商いのなか、原油先物価格が1バレル60ドルを下回る状況もあってか、CTA経由とみられるショートの商いに振らされたとの見方が聞かれる。週末の米雇用統計や米長期金利の動向なども見極めたいところであり、積極的にポジションを取りづらい需給状況において、短期的な売買の影響を受けた格好であろう。

NT倍率は先物中心限月で朝方に15.68倍まで上昇しており、最高値に顔合わせする場面がみられた。しかし、後場は日経225型の売りが優勢となり、一時15.49倍まで低下している。引き続きギャップスタートの場面では日経225型が優位となる一方、こう着局面においてはTOPIX型優位の状況である。

また、グローベックスの米株先物はマイナス圏で推移しており、25日移動平均線レベルまで戻しているナスダックが同線に跳ね返される形になるようだと、日経225型へのショートの売買を警戒しておきたい。

手口面では、日経225先物はJPモルガンが955枚、ゴールドマンが830枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが930枚、バークレイズが780枚、SBIが580枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はパリバが850枚、ドイツが810枚、UBSが700枚、ゴールドマンが660枚程度の売り越しに対して、野村が3110枚、バークレイズが410枚程度の買い越しだった。

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