4日の米国市場ダイジェスト:NYダウ345ドル安、FRB議長の発言に失望

市況
2021年3月5日 7時43分

■NY株式:NYダウ345ドル安、FRB議長の発言に失望

米国株式市場は続落。ダウ平均は345.95ドル安の30924.14ドル、ナスダックは274.28ポイント安の12723.47で取引を終了した。追加経済対策の速やかな成立期待に加え予想を小幅下回った先週分新規失業保険申請件数を受けて寄り付き後堅調に推移。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインタビューで、市場で思惑が広がっていた長期金利の上昇を抑制する措置を講じる可能性を示唆しなかったため長期金利が再び急伸したことが警戒感につながり下落に転じた。引けにかけて下げ幅を拡大。セクター別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が下落した一方で、エネルギーが上昇した。

石油会社のエクソンモービル(XOM)は原油高に加え、CEOが配当を続ける計画を再確認したことが好感され上昇した。スーパーマーケットチェーンを運営するクローガー(KR)は予想を上回った決算や楽観的な見通しを示したことが好感され上昇。衣料小売店を運営するバーリントン・ストアーズ(BURL)やアパレルのアメリカン・イーグル(AEO)も予想を上回った決算が好感されそれぞれ急伸した。

一方で、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は利益確定売りが続き下落。集積回路メーカーのマーベル・テクノロジー(MRVL)は世界的な半導体チップ不足が影響し供給が年内いっぱい妨げられると警告し下落した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米長期金利上昇を意識してドルは全面高

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円35銭から107円97銭まで上昇し、107円96銭で引けた。先週分新規失業保険申請件数が小幅予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインタビューで、長期金利の上昇抑制策を講じる可能性について特に示唆しなかったため、10年債利回りが急伸したことに伴いドル買いが加速。

ユーロ・ドルは1.2054ドルから1.1962ドルまで下落し、1.1973ドルで引けた。ユーロ・円は129円64銭まで上昇後、株安に連れたリスク回避の円買いに129円05銭まで反落した。ポンド・ドルは1.4017ドルまで上昇後、1.3880ドルまで反落した。ドル・スイスは0.9233フランから0.9298フランまで上昇した。

■NY原油:大幅続伸で63.83ドル、需給ひっ迫の思惑強まる

NY原油先物4月限は、大幅続伸(NYMEX原油4月限終値:63.83 ↑2.55)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比+2.55ドルの63.83ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.52ドル-64.86ドル。ロンドン市場で60.52ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて62ドル台を回復。その後、62ドルを一時下回ったが、サウジアラビアの減産は4月末まで継続れることから、一時64.86ドルまで一段高となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 36.50ドル +0.26ドル(+0.72%)

モルガン・スタンレー(MS) 81.11ドル -0.95ドル(-1.16%)

ゴールドマン・サックス(GS)329.29ドル -5.14ドル(-1.54%)

インテル(INTC) 58.33ドル -1.57ドル(-2.62%)

アップル(AAPL) 120.13ドル -1.93ドル(-1.58%)

アルファベット(GOOG) 2049.09ドル +22.38ドル(+1.10%)

フェイスブック(FB) 257.64ドル +2.23ドル(+0.87%)

キャタピラー(CAT) 212.77ドル -2.14ドル(-1.00%)

アルコア(AA) 28.59ドル -2.24ドル(-7.27%)

ウォルマート(WMT) 127.53ドル -0.06ドル(-0.05%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.