話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本空港ビル、ニレコ、丸順

注目
2021年3月8日 15時23分

■日本空港ビルデング <9706>  4,720円  -300 円 (-6.0%)  本日終値

日本空港ビルデング<9706>が続落。この日、2月17日に発表された公募や自己株処分の受渡日を迎えた。発行・処分価格は4966円で決まったが、この日の株価は朝方5000円近辺で推移していたものの、その後4700円台に下落。一部投資家からは見切り売りも出た様子だ。

■ニレコ <6863>  1,013円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

ニレコ<6863>はストップ高となる1013円まで買われた。同社子会社の光学技研に関して、きょう付けの日刊工業新聞で「従来よりも小型で広い帯域の光波長を制御できるフレネルロム(菱面体)『超広帯域位相子』を開発した」と報じられており、これが材料視されたようだ。記事によると、半導体の微細化が進展するなか、半導体の製造装置や検査機では従来の位相子より短い真空紫外線の波長を使って露光や検査をする必要があるという。光学技研が今回開発した位相子は制御できる波長の帯域が広く、コンパクトで使い勝手も良いことから、こうしたニーズへの対応に役立つとみられており、今後半導体の製造や検査機器メーカーに提案するとしている。

■丸順 <3422>  1,030円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

丸順<3422>がストップ高。5日の取引終了後、東京証券取引所から3月12日付で、東証2部市場への新規上場を承認されたと発表しており、これが好感された。同社は、主にホンダ<7267>向けに車体プレス部品などを一貫生産しており、21年3月期連結業績予想は売上高420億円(前期比13.5%減)、経常利益32億円(同15.9%減)を見込んでいる。

■エコミック <3802>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

エコミック<3802>がストップ高に買われた。午後1時30分ごろ、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、より投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。同時に、21年3月期の期末一括配当予想を10円から12円に引き上げると発表しており、これも好材料視された。4月28日にジャスダック市場に上場したのを記念して、2円の記念配当を行うという。

■メディアシーク <4824>  692円  +83 円 (+13.6%) 一時ストップ高   本日終値

メディアシーク<4824>は後場上げ幅を拡大。午前11時45分ごろに発表した第2四半期累計(20年8月~21年1月)連結決算が、売上高13億500万円(前年同期比18.9%増)、営業利益1億6300万円(同13.6倍)、純利益7800万円(同9.8倍)と大幅増益となったことが好感された。法人事業で、国内の法人クライアントに対するシステムコンサルティングサービスが伸長した。また、コンシューマー事業で「バーコードリーダー/アイコニット」を中心としたスマートフォン向け広告収入のほか、スマートフォン向け恋愛シミュレーションゲームなど各種情報サービスによる売り上げが順調に推移した。なお、21年7月期業績予想は引き続き未定としている。

■大豊工業 <6470>  850円  +80 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

大豊工業<6470>が急動意、一時10%を超える上昇で800円台半ばまで一気に水準を切り上げてきた。トヨタ系自動車部品メーカーで軸受けやアルミダイカスト製品、金型などを製造している。21年3月期業績は前期に続いて大幅減益見通しながら、トヨタ自動車<7203>の業績拡大に歩調を合わせ足もとの収益環境は改善傾向。世界的な自動車販売の好調を受け22年3月期の利益復元への期待が大きい。モーターや電気自動車(EV)向けバッテリーなど電動化製品への取り組みに積極的なほか、100%子会社を通じ再生炭素繊維を使用したCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の技術開発に対する思惑もある。有配企業にしてPBR0.4倍台は割安。

■ナガオカ <6239>  735円  +56 円 (+8.3%)  本日終値

ナガオカ<6239>が後場急伸。午後2時30分ごろ、中国子会社の那賀設備(大連)が、スクリーン・インターナルを大口受注したと発表しており、これが好感された。以前に同社が納入した中国のプロピレン・プラントで設備更新需要があり、納入実績のある同社製品が採用されたという。受注金額は約4億円で、納期は21年9月。同社では今回の受注により他の案件も含めた生産計画の見直しを行うとしており、21年6月期業績予想に修正の必要が生じた場合には速やかに開示するという。

■重松製作所 <7980>  1,042円  +73 円 (+7.5%)  本日終値

重松製作所<7980>が大幅続伸。前週末5日の取引終了後、21年3月期の単独業績予想について、売上高を120億円から126億円(前期比8.6%増)へ、営業利益を5億5000万円から7億2000万円(同2.3倍)へ、純利益を4億2000万円から5億3000万円(同2.0倍)へ上方修正し、従来10円を予定していた期末一括配当を12円50銭に引き上げるとあわせて発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大により期初から急増した感染症対策用保護具の受注が第4四半期に入っても好調を維持しており、引き続き高い水準で推移することが見込まれるためという。また、主要顧客である製造業の受注動向も、輸出や生産活動の持ち直しを反映して、受注の落ち込み幅が想定よりも小さくなるとみているという。

■共和工業所 <5971>  4,580円  +320 円 (+7.5%)  本日終値

共和工業所<5971>が続伸。前週末5日の取引終了後、21年4月期の連結業績予想について、売上高を73億円から80億円(前期比1.4%減)へ、営業利益を2億6000万円から5億8000万円(同41.6%増)へ、純利益を3億8000万円から6億円(同47.3%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響から受注の減少を見込んでいたものの、建設機械業界向けの需要の回復が想定より早まったことに加えて、諸経費の抑制に努めたことが寄与した。なお、第3四半期累計(20年5月~21年1月)決算は、売上高54億5500万円(前年同期比12.9%減)、営業利益2億800万円(同37.7%減)、純利益3億2700万円(同2.0%減)だった。

■エノモト <6928>  2,001円  +138 円 (+7.4%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

エノモト<6928>は前場に182円高と値を飛ばして2000円大台を回復、新高値に買われた。後場も全体相場が軟化するなかで逆行高、6%を超える上昇で1900円台後半の売り物をこなし異彩を放った。きょうは、半導体関連セクターの株価は朝高後にマイナス圏に沈む銘柄も多く、リードフレームなど半導体用部品を手掛ける同社株にも風向きは悪いが、PER11倍前後でPBR0.8倍近辺の割安さが押し目買いを誘った。業績好調で21年3月期営業利益は15億円予想と前期比2ケタ成長を達成する見通し。また、年間配当は前期実績に5円増配の40円を計画、期末一括配当ということもあってキャピタルゲイン狙いの買いも誘導した。

●ストップ高銘柄

サマンサJP <7829>  180円  +50 円 (+38.5%) ストップ高   本日終値

倉庫精練 <3578>  500円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

日本銀行 <8301>  37,000円  -7,000 円 (-15.9%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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