株価指数先物【引け後コメント】ナスダック反発を期待する流れにより、後場は買い優勢の展開
大阪3月限
日経225先物 29070 +310 (+1.07%)
TOPIX先物 1919.5 +17.5 (+0.92%)
日経225先物(3月限)は前日比310円高の2万9070円で取引を終了。寄り付きは2万8910円とシカゴ先物清算値(2万8830円)を上回って始まった。しかし、昨日同様、指数寄与度の大きい値がさ株の弱い値動きの影響により日経225先物は軟化し、現物の寄り付き後には2万8620円と下落に転じる場面もみられた。ただし、その後は底堅い値動きをみせており、ランチタイムでは2万8900円を回復。グローベックスの米株先物が上昇幅を広げるなか、引けにかけては買い戻しが強まり、一時2万9100円まで上昇幅を広げ、結局は2万9070円と4営業日ぶりに終値で2万9000円台を回復した。
後場の切り返しにより、NT倍率は先物中心限月で15.05倍まで低下した後に、15.14倍に上昇して終えている。テクニカル面では75日移動平均線が15.20倍辺りに位置し、この水準をクリアしてくるかが目先的には注目されよう。5日線は15.26倍まで低下してきており、これらの移動平均線に上値を抑えられるようだとバリュー株へのシフトが意識されやすく、グロース株の影響を受けやすい日経225型の戻りの鈍さに繋がろう。
また、グローベックスの米株先物の上昇により、ナスダックの反発を期待する流れではあるものの、75日線に上値を抑えられているチャート形状でもあり、現状は楽観視できない。週末の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、よりロールオーバー中心の取引になる。大きく振れる場面では、ヘッジ対応の売買も膨らみやすくなるため、引き続き値動きの荒い展開は警戒しておく必要があるだろう。まずは2万9000円固めから、25日線が位置する2万9430円水準に向けた意識が高まるかを見極めたい。
手口面では、日経225先物はABNアムロが7300枚、JPモルガンが6390枚、三菱UFJが5980枚、ソジェンが4400枚程度の売り越しに対して、みずほが8170枚、大和が7740枚、モルガンSが7570枚、野村が4580枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが3万7240枚、ゴールドマンが2万6640枚、ABNアムロが1万1190枚、バークレイズが1万0160枚程度の売り越しに対して、野村が4万1200枚、SMBC日興が1万7100枚、みずほが1万5550枚程度の買い越しだった。いずれも限月交代に伴うロールオーバー中心の取引となる。
株探ニュース