東洋エンジが一時14%高と値を飛ばす、アンモニア関連で脚光
東洋エンジニアリング<6330>が大幅高で4日ぶり反発。一時13.7%高の655円まで駆け上がる場面があった。脱炭素社会に向けた動きが株式市場でもテーマ視されており、そのなか火力発電用燃料として燃焼しても二酸化炭素を排出しないアンモニアが注目されている。アンモニアの市場規模は2018年時点で80万トン強だが、2050年には3000万トン規模、金額ベースで1兆円市場に成長するとの試算も出ている。プラント建設大手の同社は石油化学のほか肥料プラントに強い。肥料の原料にはアンモニアが使われていることもあり同分野における知見の深さが強みとなっている。既に伊藤忠商事<8001>と提携してロシアの東シベリアと日本の間のアンモニアサプライチェーン構築の事業化調査を進めている段階にある。業績面でも第3四半期までの実績から21年3月期営業利益は会社側予想を大幅に上回って着地するとの見方が強い。