話題株ピックアップ【夕刊】(2):日電産、武蔵精密、ミライトHD
■クオールHD <3034> 1,579円 +40 円 (+2.6%) 本日終値
クオールホールディングス<3034>は6日続伸で昨年来高値を連日で更新した。きょう午前に、オゾン関連製品の販売が好調で、販売計画を前倒しで達成する見込みになったと発表しており、これを好感する買いが入った。同社は「オゾン除菌・脱臭器 AIR BUSTER(エアバスター)」を中心に、これまで5000を超える医療機関に7000台以上のオゾン関連製品を販売した。当初今年6月に販売数1万台、売上高20億円を達成する計画だったが、介護施設や学校法人・保育園などの施設からも注文が多く、計画を4月に達成できる見通しになったとしている。
■日本電産 <6594> 12,485円 +315 円 (+2.6%) 本日終値
日本電産<6594>が反発。2月下旬から下値模索の動きにあったが、満を持して急速に切り返してきた。9日の米国株市場では電気自動車(EV)大手のテスラが一時20%を超える急騰をみせたことでマーケットの注目を集めた。また同日、中国EV3社のADR(米預託証券)が香港市場上場観測を材料に急騰している。この流れを引き継いで、東京市場でもEV用駆動モーターを手掛けEV関連の象徴株ともなっている日電産の株価を強く刺激する格好となった。
■武蔵精密工業 <7220> 1,860円 +42 円 (+2.3%) 本日終値
武蔵精密工業<7220>が続伸。SMBC日興証券は9日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を1800円から2200円に引き上げた。好調な第3四半期(4~12月)決算を受け21年3月期の連結営業利益を28億円から59億円(会社予想50億円)に増額修正。22年3月期の同利益も135億円から150億円に見直した。電気自動車(EV)向け減速ギヤの新規受注の発表により電動化分野での成長期待が高まるとみているほか、米ナスダックに今年上場予定の出資先「REE」の含み益にも注目が集まると予想している。
■バローホールディングス <9956> 2,511円 +53 円 (+2.2%) 本日終値
バローホールディングス<9956>が6日続伸。午後1時ごろに発表した2月度の月次営業情報で、主力のスーパーマーケット既存店売上高が前年同月比1.5%増となり、8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数は同7.0%減と苦戦したが、客単価が同9.1%増と上昇が続いたことが寄与した。
■パラベッド <7817> 4,610円 +90 円 (+2.0%) 本日終値
パラマウントベッドホールディングス<7817>が続伸。9日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることで、投資家層の拡大を図ることを目的としている。なお、効力発生日は4月1日。
■上新電機 <8173> 3,140円 +55 円 (+1.8%) 本日終値
上新電機<8173>が続伸。9日の取引終了後、自社株式の消却を発表した。消却前の発行済み株式総数の2.37%に相当する68万333株を3月23日付で消却する。これを受け、株式需給の改善を評価する買いが入っている。
■日産化学 <4021> 5,840円 +100 円 (+1.7%) 本日終値
日産化学<4021>が3日続伸。SMBC日興証券は9日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を6800円から7000円に引き上げた。同証券では21年3月期の連結営業利益予想を414億円から425億円(会社予想403億円)に上方修正したほか、22年3月期の同利益は441億円から460億円に見直した。21年3月期は半導体及びディスプレイ材料の好調を評価したほか、22年3月期は農薬の回復やEUV関連も含めた半導体材料の一段の伸長を見込んでいる。化学産業においては非常に困難な10期連続での営業増益を達成する確度は高いと予想しており、自社株買いなど積極的な株主還元もあり、10%前後の1株利益(EPS)成長が続くとみている。
■ミライトHD <1417> 1,753円 +29 円 (+1.7%) 本日終値
ミライト・ホールディングス<1417>が4日続伸。9日の取引終了後に発表した月次受注状況で、2月の受注高が前年同月比13.0%増の321億円となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。主力のNTT事業の受注高が膨らんだほか、マルチキャリア事業などの受注も伸長した。
■科研製薬 <4521> 4,455円 +40 円 (+0.9%) 本日終値
科研製薬<4521>が3日続伸。きょう9時に、爪白癬治療剤「クレナフィン」について、中国の国家薬品監督管理局に新薬承認申請が受理されたと発表しており、これが好感されたようだ。新薬申請は中国におけるライセンス供与先であるTIPR-HUYABIO Advancing Innovative Medicinesが行った。クレナフィンは日本国内をはじめ、米国、カナダ、韓国、台湾、香港・マカオですでに販売している。
■上組 <9364> 2,178円 +11 円 (+0.5%) 本日終値
上組<9364>が6日続伸。9日の取引終了後、自社株式の消却を発表した。消却前の発行済み株式総数の1.4%に相当する187万株を3月19日付で消却する。これを受け、株式需給の改善を評価する買いが入った。
株探ニュース