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前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年3月11日 5時20分

■新都HD <2776>  117円 (+30円、+34.5%) ストップ高

新都ホールディングス <2776> [JQ]がストップ高。10日10時ごろ、厚生労働省から医療機関など向け高機能マスク(ノンサージカルN95マスク)を計500万枚納入することについて発注を受け、10日全ての対象商品の納品を完了したと発表。これを好材料視する買いが入った。今回のマスク販売に対する売上高として10億円を22年1月期に計上するという。なお、業績への影響は現在精査中としている。

■GW <3936>  1,748円 (+300円、+20.7%) ストップ高

グローバルウェイ <3936> [東証M]がストップ高。同社は就職・転職のクチコミ情報サイトを展開し、クラウド型ソフト導入支援業務なども手掛ける。9日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、売上高を従来予想の12億円から12億4000万円に増額し、営業赤字も3億5000万円の赤字から3億4000万円の赤字に小幅ながら縮小する見通しを発表した。また同日、GBM Global社が運営する暗号資産交換所Bitmartでタイムコインを売買することで基本契約を締結したことを発表、これを手掛かり材料に短期資金が集結した。

■メディシノバ <4875>  686円 (+100円、+17.1%) ストップ高

メディシノバ・インク <4875> [JQ]がストップ高。同社は10日取引開始前、化学ガス暴露脅威の治療法の共同開発のために米国保健福祉省(HHS)・米国生物医学先端研究開発機構(BARDA)と提携合意したことを発表、これを材料視する形で投資資金が集中した。株価は2月上旬に705円の高値をつけた後は漸次水準を切り下げる展開にあったが、時価は高値から17%近く水準を切り下げた位置にあったことで、値ごろ感も働いたようだ。

■サインポスト <3996>  1,108円 (+150円、+15.7%) ストップ高

東証1部の上昇率トップ。サインポスト <3996> がストップ高。9日の取引終了後、JR東日本スタートアップ(東京都新宿区)との合弁会社TOUCH TO GO(TTG)がファミリーマートと2月26日に資本業務提携契約を締結したと発表。併せて、TTGが開発した無人決済システムを活用した実用化店舗「ファミマ!!サピアタワー/S店」を3月31日にオープンすることを明らかにしており、これを好感する買いが入った。両社は、TTGが開発した無人決済システム「TTG-SENSE」を活用した店舗の実用化に向けて昨年11月に業務提携していた。今回の提携強化を通じ、既存店舗の省人化やマイクロマーケットへの事業領域拡大を目指すとしており、今後の展開が期待されている。

■築地魚 <8039>  1,142円 (+150円、+15.1%) ストップ高

築地魚市場 <8039> [東証2]がストップ高。9日の取引終了後、株主優待制度を新設すると発表しており、これが好材料視された。毎年6月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、自社グループ会社の水産加工品詰め合わせ(保有株数100株以上200株未満で3000円、200株以上で6000円相当)を贈呈する。21年6月末から適用を開始するという。2月24日に発表した今期配当の増額修正に続く株主還元強化策で積極的な姿勢が好感された。

■アンジェス <4563>  1,065円 (+125円、+13.3%)

アンジェス <4563> [東証M]が急反騰。株価は2月下旬に下放れ、前週後半から終値で4ケタ大台も下回っていたが、10日は満を持して切り返し急となった。10日取引開始前に開発中の新型コロナウイルスDNAワクチンの第2/3相臨床試験において関西及び関東の8施設で500症例の接種を完了したことを発表、これが株価を強く刺激する材料となった。

■東洋エンジ <6330>  641円 (+65円、+11.3%)

東証1部の上昇率2位。東洋エンジニアリング <6330> が4日ぶり急反騰。脱炭素社会に向けた動きが株式市場でもテーマ視されており、そのなか火力発電用燃料として燃焼しても二酸化炭素を排出しないアンモニアが注目されている。 アンモニアの市場規模は2018年時点で80万トン強だが、2050年には3000万トン規模、金額ベースで1兆円市場に成長するとの試算も出ている。プラント建設大手の同社は石油化学のほか肥料プラントに強い。肥料の原料にはアンモニアが使われていることもあり同分野における知見の深さが強みとなっている。既に伊藤忠商事 <8001> と提携してロシアの東シベリアと日本の間のアンモニアサプライチェーン構築の事業化調査を進めている段階にある。業績面でも第3四半期までの実績から21年3月期営業利益は会社側予想を大幅に上回って着地するとの見方が強い。

■ナガオカ <6239>  797円 (+72円、+9.9%)

ナガオカ <6239> [JQ]が急反発。9日の取引終了後、中国子会社の那賀設備がスクリーン・インターナルの大口受注を獲得したと発表しており、これを好感する買いが入った。中国で建設が決定した新規プロピレン・プラントにスクリーン・インターナルが採用された。受注金額は約6億円、契約納期は22年2月としている。今回の受注を受けて、他の案件も含めた生産計画を見直すとし、これに伴い21年6月期の通期業績予想に修正の必要が生じた場合は、速やかに公表するとしている。

■ツガミ <6101>  1,600円 (+89円、+5.9%)

ツガミ <6101> やオークマ <6103> 、牧野フライス製作所 <6135> それにファナック <6954> といった工作機械株が高い。日本工作機械工業会が9日発表した2月の工作機械受注額・速報値は前年同月比36.7%増の1055億5300万円と大幅な伸びとなった。特に、外需は同66%増となり受注金額は好不況ラインと呼ばれる1000億円を上回った。中国向け需要の拡大などに牽引されており、設備投資需要の回復が好感される格好で工作機械株には見直し買いが流入した。

■イーレックス <9517>  1,805円 (+89円、+5.2%)

イーレックス <9517> が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を1900円から2200円へ引き上げたことが好材料視された。レポートでは、3日に発表した通期計画の上方修正により、JEPXの価格変動リスクを軽減する同社の電力小売部門の堅実性が証明されたと評価。また、販売電力量は高圧部門、低圧部門ともに今後も成長が可能とみるほか、発電部門は今年7月に運転開始する沖縄中城発電所が来期業績の押上げ要因になると指摘している。

■三桜工 <6584>  1,167円 (+55円、+5.0%)

三櫻工業 <6584> が大幅高で3連騰、6%を超える上昇で1180円台に歩を進め、昨年1月7日につけた昨年来高値1239円の約1年2ヵ月ぶりとなる更新が視界に入ってきた。自動車用チューブや配管部品で国内シェア40%前後と高い競争力を誇っている。出資先の米ベンチャー企業による全固体電池分野への展開などが折に触れ材料視されるほか、自動車業界向け以外でも富士通 <6702> と理科研が共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」の重要部分である冷却回路に三桜工の「冷却水用樹脂配管製品」が搭載されるなど、確かな商品技術力が評価されている。業績は売上高、利益ともに21年3月期が大底と見られており、世界新車販売台数の急回復を追い風に22年3月期営業利益はV字回復を予想する声が強い。

■日進工具 <6157>  2,946円 (+120円、+4.3%)

日進工具 <6157> が大幅高で5日続伸。9日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが目的という。

■ウェルビー <6556>  1,465円 (+55円、+3.9%)

ウェルビー <6556> が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続しており、これを好材料視する買いが入った。レポートでは、高い成長性と収益性は株価に十分に織り込まれていないという見方に変更はないと強調。先行きの不透明要素であった21年4月報酬改定は、障害者の就職実績が高い事業所の単価を高く設定する方向性が改めて示されており、同社にとって明るい内容としている。注目点には今後3年の出店動向を挙げた。なお、目標株価は前回の2500円から2400円に引き下げている。

※10日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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