株価指数先物【寄り前コメント】SQ値突破を見極め、VIX指数低下で押し目買い意欲は強い

市況
2021年3月12日 8時21分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 29100 +60 (+0.20%)

TOPIX先物 1903.5 -3.0 (-0.15%)

シカゴ先物 29105 +65

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

11日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。バイデン大統領が1兆9000億ドル規模の追加経済対策法案に署名し成立。また、新規失業保険申請件数は71万2000件となり、前週の75万4000件から予想以上に改善したことから、景気回復への期待が高まった。NYダウ、S&P500は最高値を更新したほか、足元で調整が目立っていたハイテク株もリバウンドをみせており、ナスダックは2.5%を超える上昇となった。

シカゴ先物清算値は大阪比65円高の2万9105円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比100円高の2万9140円で始まり、開始直後に2万9200円をつけた後は2万9100円~2万9150円辺りでのレンジ推移となり、米国市場の取引開始後に再び2万9200円を付ける場面がみられた。引けにかけてはじりじりと上昇幅を縮め、2万9100円で取引を終えた。

本日は、シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い優勢の展開が見込まれよう。ナスダックが2.5%を超える上昇となった流れを受けて、指数寄与度の大きい値がさハイテク株への買いも意識されやすく、SQ値は高い位置でつくことになりそうだ。そのため、買い一巡後はSQ値が心理的な上値抵抗として意識されてくる可能性もあるため、まずはSQ値突破を見極めたいところだ。なお、VIX指数は21.91と終値ベースでは2月24日以来の22.00割れとなるなど、ボトム水準に低下してきており、リスクオンのなかで押し目買い意欲は高まりやすいだろう。

また、日経平均株価はテクニカル面では25日移動平均線が2万9449円辺りに位置している。上値抵抗線として意識されていることもあり、同線を捉えてくる場面がみられるようだと、日経225先物主導で短期筋のショートカバーの流れに向かう可能性も期待されてこよう。もっとも、SQ通過により需給は軽くなるものの、週末要因のほか、来週にはFOMCや日銀会合など経済イベントを控えていることもあり、基本的には押し目狙いのスタンスになると考えられる。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.