話題株ピックアップ【昼刊】:ラクスル、ナブテスコ、東エレク

注目
2021年3月12日 11時40分

■鎌倉新書 <6184>  1,010円  +150 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

鎌倉新書<6184>はストップ高の1010円水準でカイ気配となっている。11日の取引終了後に発表した22年1月期の連結業績予想で、売上高40億9000万円(前期比26.3%増)、営業利益7億2000万円(同2.7倍)、純利益5億円(同2.8倍)と大幅増益を見込むことが好感されている。前期下期以降、主力のお墓・仏壇事業がコロナ前の成長トレンドラインに回帰していることに加えて、葬祭事業ではコロナ禍の影響は残るものの収益改善を見込む。また、相続事業、新規サービス事業などの新規事業の成長も見込むという。なお、21年1月期決算は、売上高32億3800万円(前の期比0.8%減)、営業利益2億6500万円(同66.8%減)、純利益1億8000万円(同71.8%減)だった。

■ラクスル <4384>  4,410円  +620 円 (+16.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

ラクスル<4384>が大幅高となっている。同社は11日取引終了後に、21年7月期第2四半期累計(20年8月~21年1月)の単独決算を発表。売上高は前年同期比19.8%増の133億5400万円、営業損益は2億1200万円の黒字(前年同期は2億5900万円の赤字)となったことが好感されているようだ。新規顧客の獲得が進みリピート購入数も好調に推移したことから、主力の印刷・集客支援プラットフォーム「ラクスル」が伸長。広告プラットフォーム「ノバセル」や、物流プラットフォーム「ハコベル」も堅調だった。なお、通期業績予想は売上高270~280億円(前期比25.6~30.3%増)、営業損益1億5000万円の赤字~5000万円の黒字とする従来見通しを据え置いている。

■ナブテスコ <6268>  4,915円  +255 円 (+5.5%)  11:30現在

ナブテスコ<6268>は急反発。大和証券は11日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は4000円から5500円に見直した。20年12月期はコロナ禍ながら実質増益となった。21年12月期はロボット向けを中心とする減速機の回復や建機向け油圧部品の増加により連結営業利益は315億円(会社計画290億円)と17年12月期の294億円を上回る過去最高益を見込んでいる。コロナ禍により自動ドアは成長事業に変化しつつあり、子会社の東洋自動機が手掛ける給袋包装機事業も巣ごもりや通販の拡大が牽引役となる見込み。来期からの成長加速に向けて前向きに評価している。

■UTグループ <2146>  3,595円  +165 円 (+4.8%)  11:30現在

UTグループ<2146>は続伸している。11日の取引終了後、従来未定としていた21年3月期の期末配当予想について、62円(普通配当28円、特別配当34円)を実施すると発表しており、2期ぶりの復配となる見込みであることが好感されている。

■東京エレクトロン <8035>  42,100円  +1,690 円 (+4.2%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が1600円を超える上昇で、売買代金も東証1部上場企業のなかで上位に入る活況ぶりとなった。株価は前日まで8日連続安と急速な調整局面にあったが、きょうは75日移動平均線をサポートラインに満を持して切り返す展開となっている。前日の米国株市場では10年債利回りの上昇が一服したことを背景にハイテク株が大きくリバウンドに転じ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4%強の急伸をみせた。これを受けて東京市場でも同社株を筆頭に半導体関連株への買い戻しが活発化している。

■FFJ <7092>  4,560円  +130 円 (+2.9%)  11:30現在

Fast Fitness Japan<7092>が反発している。11日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を1.3株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は4月1日。

■そーせいグループ <4565>  1,827円  +50 円 (+2.8%)  11:30現在

そーせいグループ<4565>が3日続伸している。11日の取引終了後、台湾フォルモサ・ファーマシューティカルズ社が開発中のAPP13007について、米国で白内障手術後の眼内炎及び疼痛患者を対象とした無作為化第3相臨床試験を開始したのに伴い、フォルモサ社から250万ドル(約2億7100万円)のマイルストンを受領することになると発表したことが好感されている。APP13007はステロイドのナノ粒子製剤で、術後眼炎疼痛治療薬として開発が進められている。当初、そーせいの100%子会社アクティバスファーマがデザイン・研究開発を行っていたが、そーせいは17年8月、アクティバス社の全株式をフォルモサ社へ譲渡。これに伴い、アクティバス社のパイプラインについてはフォルモサ社による開発の進捗に応じてマイルストンを受領し、開発品が上市された場合はロイヤルティーを受け取る契約となっているという。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,535円  +245 円 (+2.4%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は寄り付き大口の買い注文が入るなど商い活況のなか続伸。25日移動平均線を足場に上値追いに弾みがつき、3月2日につけた昨年来高値1万665円奪回を視野に入れている。また、その先にはITバブル時の2000年2月につけた上場来高値1万1000円(分割後修正値)の21年ぶり更新も意識されている。同社が筆頭株主となっている韓国ネット通販大手のクーパンが11日、NY証券取引所上場した。同日終値ベースでの時価総額は日本円にして約9兆円に達し、ソフトバンクGの含み益拡大を材料に上値を期待した投資マネーを誘導している。これに加え、ソフトバンクGが出資する配車大手のグラブがSPACを通じて米国株市場への上場を目指していることも伝わり、物色人気を助長している。

■EIZO <6737>  4,180円  +90 円 (+2.2%)  11:30現在

EIZO<6737>は10日続伸している。11日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を705億円から750億円(前期比1.9%減)へ、営業利益を57億円から72億円(同11.8%増)へ、純利益を47億円から56億円(同19.9%増)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたほか、従来55円としていた期末配当予想を60円に引き上げるとあわせて発表したことが好感されている。海外は欧州を中心に堅調な販売が継続し、国内も期末にかけて販売が伸長する見込みであることが要因。また、アミューズメント市場向けは新規則機への入れ替えが徐々に進むなか、新機種の販売が貢献するとしている。なお、年間配当は115円(前期110円)となり、8期連続の増配となる予定だ。

■東映アニメーション <4816>  11,300円  +220 円 (+2.0%)  11:30現在

東映アニメーション<4816>が3日続伸している。午前11時ごろ、Preferred Networks(プリファードネットワークス、東京都千代田区)と深層学習による画像変換技術、セグメンテーション技術などを映像制作に活用する実験的な取り組みを共同で行ったと発表しており、これが好感されている。今回の取り組みは、人工知能(AI)技術を活用してアニメ制作を効率化するのが狙い。東映アニメの新規IP研究開発チーム「PEROs」が今年2月に公開した、佐世保市を舞台にした実験映像「URVAN(ウルヴァン)」の背景美術制作に、プリファードが開発したアニメの背景美術制作支援ツール「Scenify(シーニファイ)」が活用されたという。また今後は、東映アニメのアニメ作品制作にScenifyを適用することを目指して、更に機能開発を進めるとしている。

■ダブル・スコープ <6619>  780円  +5 円 (+0.7%)  11:30現在

ダブル・スコープ<6619>は4日続伸。株価は1月下旬の1290円の高値形成後に大幅な調整を強いられ、直近まで今年に入ってからの安値圏でもみ合っていたが、目先底離れの動きに転じている。同社は11日取引終了後、韓国の100%子会社W-SCOPE CHUNGJU PLANTが韓国証券市場であるコスダックへの株式上場に向けた準備を開始すると発表、これを材料視する形で投資資金が流入している。

■TOKAI <3167>  961円  +6 円 (+0.6%)  11:30現在

TOKAIホールディングス<3167>がしっかり。11日取引終了後、21年3月期の年間配当は従来予想から2円増額し年30円(前期比2円増)とすることを発表した。中間配当は14円を実施しており、期末配当は16円とする。同社の今期連結純利益は前期比2.7%増の84億6000万円と最高益を更新する見込み。この増配により、配当利回りは約3.1%の水準となる。

■エンプラス <6961>  4,070円  -90 円 (-2.2%)  11:30現在

エンプラス<6961>が8日続落している。11日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、純利益を6億円から2億円(前期比59.1%減)へ下方修正したことが嫌気されている。早期希望退職優遇制度の実施に伴い発生する特別加算金など4億円を特別損失として計上することが要因としている。なお、売上高285億円(同9.4%減)、営業利益16億5000万円(同23.7%減)は従来見通しを据え置いている。

■石垣食品 <2901>  159円  +41 円 (+34.8%) 一時ストップ高   11:30現在

石垣食品<2901>が一時ストップ高。11日の取引終了後、フード&アグリテック事業を展開するベジタリア(東京都渋谷区)と資本・業務提携すると発表したほか、辛澤氏を引受先とする436万9000株の第三者割当増資を実施すると発表しており、これらを好感した買いが入っている。第三者割当増資の払込期日は3月29日で、発行価額は1株につき103円。調達資金約4億2000万円は、ベジタリアの資本提携資金や借入金の返済、運転資金などに当てる。希薄化率は61.81%に相当するが、財務体質の改善につながるとの見方から買われているようだ。一方、ベジタリアと資本・業務提携では、ベジタリアが発効する新株予約権付社債1億円相当を取得する。今回の提携により、市場に対する訴求効果が高い原料の供給や、高付加価値な商品の共同開発などを進めるとしている。

■ニッパンレンタル <4669>  1,068円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在

ニッパンレンタル<4669>がストップ高。11日の取引終了後、MBOの一環として、石塚春彦社長が代表取締役を務める赤城(群馬県前橋市)が同社株に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1050円にサヤ寄せする格好となっている。株式を非公開化することで、中長期的に競争力や収益力を高めるための各施策を柔軟かつ機動的に推進するほか、少数株主に一定のプレミアムを付した金額で合理的な株式の売却の機会を提供することが狙い。買付予定数は190万7191株(下限115万650株、上限設定なし)で、買付期間は3月12日から4月22日まで。TOB成立後、ニッパンRは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、同社株式を3月11日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄

ニッパンレンタル <4669>  1,068円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

メディシノバ・インク <4875>  648円  -150 円 (-18.8%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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