概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は4日ぶりに反落、弱い経済指標が足かせ

市況
2021年3月15日 9時19分

【ブラジル】ボベスパ指数 114160.40 -0.72%

12日のブラジル株式市場は4日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比823.36ポイント安(-0.72%)の114160.40で取引を終了した。114983.8から113253.1まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。弱い経済指標が足かせとなった。1月の小売売上高は前年比でマイナス0.3%となり、前月のプラス1.3%と予想のプラス0.3%を下回った。また、原油価格の下落も資源セクターの足かせに。一方、米大型景気対策の成立が引き続き支援材料となった。

【ロシア】MICEX指数 3539.50 +0.88%

12日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比30.99ポイント高(+0.88%)の3539.50で取引を終了した。3502.37から3539.50まで上昇した。

小幅高で寄り付いた後は上げ幅をじりじりと拡大させた。通貨ルーブル高の進行がロシア株の支援材料。また、米大型景気対策の成立もロシアなど新興国への資金流入期待を高めた。一方、指数の上値は重い。原油価格の下落などが指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 50792.08 -0.95%

12日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比487.43ポイント安(-0.95%)の50792.08、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同143.85ポイント安(-0.95%)の15030.95で取引を終えた。

前半はプラス圏で推移したが、その後は売りに押された。消費の伸び悩みなどが圧迫材料。2月の消費者信頼感指数は55.1となり、新型コロナウイルス流行前となる前年同月の105.3を大幅に下回った。世帯収入の回復遅れが指数の足かせになったもようだ。また、世界経済が新型コロナワクチンの普及で元通りに回復できないとの見方も嫌気された。

【中国本土】上海総合指数 3453.08 +0.47%

12日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比16.25ポイント高(+0.47%)の3453.08ポイントと続伸した。

政策期待が持続する流れ。中国国内では、全国人民代表大会(全人代)が11日に閉会した。李克強首相はその後の記者会見で、今年は経済の安定成長と新規雇用の創出を主要目標にしていると述べている。各種の支援策により、景気回復が進むとの見方だ。

《CS》

提供:フィスコ

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