話題株ピックアップ【昼刊】:アスクル、日本ペHD、アウトソシン
■アスクル <2678> 3,990円 +440 円 (+12.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
アスクル<2678>は急伸している。16日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、売上高を4100億円から4160億円(前期比3.9%増)へ、営業利益を108億円から130億円(同47.4%増)へ、純利益を60億円から70億円(同23.8%増)へ上方修正し、あわせて19円としていた期末配当予想を25円に引き上げると発表したことが好感されている。同日発表の第3四半期累計(20年5月21日~21年2月20日)決算で、上期に引き続きBtoB事業の売上高、売上総利益率並びに物流費比率が順調に推移していることに加えて、第4四半期も第3四半期までの収益性が維持される見通しであることが要因という。なお年間配当は44円となり、2期連続の増配となる予定だ。第3四半期累計決算は、売上高3130億300万円(前年同期比4.5%増)、営業利益102億8600万円(同62.3%増)、純利益61億5000万円(同49.4%増)だった。好調な感染対策商品に加え、オフィス用品需要が回復基調にあることが牽引し、第3四半期時点で営業過去最高益を更新した。また、5月20日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表。更に3月31日付で400万株(発行済み株数の7.2%)の自社株を消却すると発表しており、これらも好材料視されている。
■瑞光 <6279> 1,135円 +100 円 (+9.7%) 11:30現在
瑞光<6279>は急伸。16日の取引終了後、集計中の21年2月期連結業績について、売上高が220億円から230億円(前の期比16.7%減)へ、営業利益が14億5000万円から18億9000万円(同22.2%減)へ、純利益が10億3000万円から16億2000万円(同7.8%減)へ上振れて着地したようだと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が営業活動に影響を及ぼしたものの、引き合い段階の案件と受注案件を堅実に対応したことで、売上高が計画を上振れたことが要因。また、生産コスト増の抑制と経費削減を継続して行ったことも寄与した。
■GCA <2174> 863円 +62 円 (+7.7%) 11:30現在
GCA<2174>が大幅高。独立系のM&A助言会社だが、米国や欧州などクロスボーダー案件に強みを持ち、欧米で活発なM&A案件の獲得で実績を伸ばしているほか、国内でも事業承継ニーズの高まりを受けて需要開拓に注力している。16日取引終了後にこれまで非開示だった21年12月期業績予想を開示、営業利益は26億円と前期比48%の伸びを見込んでおり、これを評価する買いを呼び込んでいる。
■日本ペHD <4612> 9,380円 +490 円 (+5.5%) 11:30現在
日本ペイントホールディングス<4612>が大幅高で5連騰と一気に戻り足を強めてきた。同社は世界屈指の総合塗料メーカーで海外売上比率が高い。特に中国向けで実績があり、足もと中国経済の回復基調が鮮明となるなか株価も上値追い基調を強めている。そうしたなか前日に、マレーシアの接着剤会社の株式75%を今月末をメドに取得することを発表、これによる海外事業における業容拡大を見込んだ買いを呼び込む形となった。
■ウエストHD <1407> 3,285円 +155 円 (+5.0%) 11:30現在
ウエストホールディングス<1407>が続伸。1月にダブルトップで高値を形成してからは中期調整トレンドに入っていたが、ここにきて戻り足を強めてきた。地球温暖化防止の観点から世界的に「脱炭素」への取り組みが加速しているが、米国バイデン政権が再生可能エネルギーなど環境インフラへの投資姿勢を明示していることもあり、太陽光発電分野に展開する企業は折に触れマーケットの注目を浴びやすい。そのなか同社は再生可能エネルギーを主力事業とし、メガソーラー工事を全国展開しているが、足もとの業績も太陽光発電設備の再生ビジネスが好調で、会社側の想定を上回って推移している状況にあり見直し機運が台頭している。21年8月期営業利益は前期比13%増の81億3600万円を見込むが、市場では大幅な上振れが有力視されている。
■アウトソーシング <2427> 1,817円 +72 円 (+4.1%) 11:30現在
アウトソーシング<2427>は5日続伸となり、昨年来高値を更新している。SMBC日興証券が16日付で同社の投資判断「2(中立)」を据え置き、目標株価を前回の1500円から1880円に引き上げたことが材料視されているようだ。レポートでは、派遣スタッフ調達管理システム「CSM」の導入など、コロナ禍で生じたビジネスチャンスを着実に取り込んでいると評価。21年12月期の営業利益は270億円と会社計画251億円を上回ると予想している。
■MDV <3902> 2,146円 +72 円 (+3.5%) 11:30現在
メディカル・データ・ビジョン<3902>が続伸。16日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.63%にあたる25万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されているほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。なお、買い付け期間はきょうから6月30日までとしている。
■朝日放送HD <9405> 765円 +22 円 (+3.0%) 11:30現在
朝日放送グループホールディングス<9405>が3日続伸、5日移動平均線を絡め戻り足を強めている。同社は16日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表した。営業利益は従来予想の16億円から24億円(前期比29%減)と1.5倍に大幅増額しており、これを手掛かり材料に買いが流入している。コロナ禍でテレビコマーシャル需要が減少するなか厳しい収益環境を強いられているが、想定よりもスポット収入を柱とする放送事業収入が増加したことやコスト削減努力なども奏功し、従前の会社側計画を上回った。スポット収入は新型コロナウイルスの影響が一巡する22年3月期は回復色が更に強まり、業績改善に貢献しそうだ。
■アイホン <6718> 1,856円 +42 円 (+2.3%) 11:30現在
アイホン<6718>が3日続伸し昨年来高値を更新。16日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を444億円から458億円(前期比5.6%減)へ、営業利益を24億円から31億円(同9.4%増)へ、純利益を18億円から25億円(同5.5%増)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感されている。国内の集合住宅のリニューアル市場や欧米市場での販売が想定よりも好調に推移したことが要因。また、全社を挙げて経費削減に努めていることも寄与する。
■東京エレクトロン <8035> 42,690円 +490 円 (+1.2%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が高いほか、SUMCO<3436>など半導体素材関連株も上値追い指向にある。前日の米国株市場ではNYダウが8日ぶりに反落したものの、半導体関連株は総じて強い動きをみせ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸した。ここ米長期金利の上昇を背景としたバリュー株シフトの動きが同関連株の株価を押し下げる方向に働いていたが、その売り圧力も一巡しており、東京市場でもその流れに追随する形となっている。
■東電HD <9501> 358円 -36 円 (-9.1%) 11:30現在 東証1部 下落率4位
東京電力ホールディングス<9501>が急落。株価は一時、前日に比べ10%超安に売り込まれた。原子力規制委員会は16日、同社の柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)で、テロ対策などのために設置された監視装置が長期間にわたり故障していたことを発表。これに対し同委員会は4段階ある安全性の重要度のうち最も深刻なレベルの「赤」の評価を下した。市場では、柏崎刈羽原発の再稼働は一段と遠のいたとの見方が強まり、この日の株価は急落している。
■ツルハホールディングス <3391> 14,160円 -970 円 (-6.4%) 11:30現在 東証1部 下落率6位
16日に決算を発表。「12-2月期(3Q)経常は15%減益」が嫌気された。
ツルハホールディングス <3391> が3月16日大引け後(15:00)に決算を発表。21年5月期第3四半期累計(20年6月-21年2月)の連結経常利益は前年同期比5.2%増の393億円に伸び、通期計画の484億円に対する進捗率は81.3%に達し、5年平均の77.5%も上回った。
■丸運 <9067> 353円 +80 円 (+29.3%) ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
丸運<9067>が急騰、80円高はストップ高の353円に買われる人気となった。値上がり率は東証1部で断トツ。売買高も午前11時現在で280万株を超える大商いとなっている。石油など液体輸送や貨物物流を手掛け、海外では中国向けなどで強みを発揮する。ここ海運セクターが軒並み急騰しており、景気回復を背景としたグローバル物流の活性化に伴い陸運業界も潤うとの見方から物色人気が波及している。海外物流も、直近発表された中国の経済指標が軒並み好調で中国経済の回復が改めて意識されるなか、同社にとって追い風が強まっている。
■ながの東急百貨店 <9829> 1,670円 +300 円 (+21.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
ながの東急百貨店<9829>がストップ高カイ気配。16日取引終了後、東急<9005>が同社を株式交換で完全子会社化すると発表。6月1日付で同社株1株に対し、東急株1.14株を割り当てるという。東急の16日終値1567円から算出した理論価格は1786円となることから、これにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げている。なお、同社株は5月28日付で上場廃止となる予定だ。
■ヨンキュウ <9955> 1,905円 +254 円 (+15.4%) 一時ストップ高 11:30現在
ヨンキュウ<9955>は急騰し一時ストップ高に買われる場面があった。16日の取引終了後、株主優待制度の実施回数を現行の年1回から年2回に変更すると発表しており、これが好感されているようだ。従来の基準日は毎年9月末のみだったが、今年から毎年3月末と9月末に増やし、子会社西日本養鰻が養殖した「薩摩の若うなぎ」の蒲焼(保有株数に応じて3000円または6000円相当)をそれぞれ贈呈するという。なお、現行の優待品はうなぎ蒲焼き、クオカードからの選択制だった。
●ストップ高銘柄
わかもと製薬 <4512> 474円 +80 円 (+20.3%) ストップ高 11:30現在
フーバーブレイン <3927> 1,054円 +150 円 (+16.6%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
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株探ニュース