＜マ－ケット日報＞ 2021年3月18日
１８日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比３０２円高の３万２１６円で、２月１８日以来、１カ月ぶりの水準まで回復してきた。前日の米株高や金融緩和の長期化発言を受けてリスクマネーが再流入。懸念された米利上げ観測も消えて買い安心感が広がった。強い景気回復期待による業績相場と緩和長期化による金融相場が相まって一時５７０円高まで買われる場面も。半面、中頃には日銀の長期金利上昇容認とも取れる趣旨が伝わり上げ幅を急速に縮めるシーンもあった。
昨日の米国市場はＦＲＢの金融政策を好感してダウ平均は大幅反発。初の３万３０００ドル台乗せで２日ぶりに史上最高値を更新した。米ＦＲＢ議長はこの日の会見で２０２３年末までのゼロ金利を示唆。事前予想以上に緩和的な内容だったため投資家心理が大きく改善した。長期金利の目立った上昇もなくハイテク株も上昇。幅広く買い注文を集め主要５００社で構成されるＳ＆Ｐ５００種指数も２日ぶりに最高値を更新している。
さて、東京市場は米国からの追い風に乗ってトピックスが８連騰。連日で昨年来高値を更新する力強い水準訂正相場となっている。二部指数、ジャスダック平均も昨年来高値を更新し、物色範囲の広さが景気回復の信頼感をそのまま反映している。日銀が長期金利の変動を小幅拡大させたり、ＥＴＦの買い入れを後退させるなどややネガティブなスタンスを示したが、影響は一時的で今の強気相場を変えるには至らなかった。（ストック・データバンク 編集部）