話題株ピックアップ【昼刊】:くら寿司、フロンテオ、三菱UFJ

注目
2021年3月19日 11時40分

■くら寿司 <2695>  7,490円  +420 円 (+5.9%)  11:30現在

くら寿司<2695>が5日続伸している。18日の取引終了後、4月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位の水準を引き下げることで、株式の流動性の向上及び投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。また株式分割に伴い、株主優待制度の内容を変更すると発表した。現行制度では4月末時点の株主に対して保有株数に応じて2500円分から1万円分の食事券を贈呈していたが、分割後は保有株数に応じて2500円分から2万円分の優待割引券を贈呈することになり、優待額は実質増額になる。

■富士製薬工業 <4554>  1,408円  +75 円 (+5.6%)  11:30現在

富士製薬工業<4554>が3日ぶりに反発している。同社は18日取引終了後に、自社株式の消却を発表。消却前の発行済み株式総数の20.80%に相当する650万株を3月25日付で消却するとしており、需給の改善などが期待されているようだ。なお、消却後の発行済み株式数は2475万3800株、消却後の自己株式数は44万3379株になる予定だとしている。

■FRONTEO <2158>  824円  +19 円 (+2.4%)  11:30現在

FRONTEO<2158>が10日続伸している。18日の取引終了後、東京女子医科大学先端生命医科学研究所先端工学外科学分野(FATS)と、論文探索AIシステム「Amanogawa(特許・商標出願中)」の教育・研究機関向けアカデミックプランについてライセンス契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。Amanogawaは、概念の検索を特徴としており、専門分野による表現や用語の違いなどの影響を受けずに論文を探索することが可能となっている。現在、FATSと東京女子医科大学新生児科が共同で取り組んでいる医療機器研究にAmanogawaが適していることから、今回の導入に至ったという。なお、同件はAmanogawaを医療機器領域の研究に活用する初の事例となる。

■野村不HD <3231>  2,669円  +43 円 (+1.6%)  11:30現在

野村不動産ホールディングス<3231>が5日続伸している。18日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を5800億円から5820億円(前期比14.0%減)へ、営業利益を710億円から740億円(同9.7%減)へ、純利益を370億円から400億円(同18.2%減)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症による業績への影響が想定よりも軽微であることに加えて、全社的な経費抑制及び原価低減などの収益改善施策が寄与する見通し。

■三菱UFJ <8306>  650.9円  +3.9 円 (+0.6%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが堅調な値動き。前日の米国株市場では米10年債利回りが1.7%台に急上昇したことを受けて主要株価指数が軟調となったが、ゴールドマン・サックスやJPモルガン、シティグループなど大手金融株は逆行高となった。米国事業を展開するメガバンクにとっても運用利ザヤの拡大期待から足もと買いが優勢となっている。また、きょうは日銀金融政策決定会合の結果と黒田日銀総裁の記者会見が予定されているが、金融政策の点検結果公表とあわせ事実上の長期金利上昇容認姿勢を示すとの思惑があり、これも株価にはポジティブ材料となる。

■クスリアオキ <3549>  8,690円  +20 円 (+0.2%)  11:30現在

クスリのアオキホールディングス<3549>が3日ぶりに反発している。同社は18日取引終了後に、21年5月期第3四半期累計(20年5月21日~21年2月20日)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比19.8%増の132億4500万円となり、通期計画165億円に対する進捗率は80.3%となった。売上高は同2.3%増の2268億7500万円で着地。新型コロナウイルス感染症の防止対策からマスクや消毒液などの売り上げが伸びたほか、外出自粛に伴う食料品・日用品などの需要も増加した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ブイキューブ <3681>  2,724円  +6 円 (+0.2%)  11:30現在

ブイキューブ<3681>はしっかり。18日の取引終了後、20年10月に販売開始となった大規模マンション「ザ・パークハウス 名古屋」の共用部に、「テレキューブ」を設置すると発表した。新築分譲マンションへの設置は、東海エリアでは初としており、今後の展開に期待した買いが入っている。「テレキューブ」は、セキュリティーが保たれた静かな環境で、資料作成やメールなどの業務、電話やウェブ会議などでのコミュニケーションを可能とする個室型スマートワークブース。コロナ禍によってテレワークが増えるなか、書斎や自室のような空間がないため仕事に集中するのが難しいという声に対し、集合住宅における解決策の一つとして、採用されたという。

■Ubicom <3937>  3,405円  +5 円 (+0.2%)  11:30現在

Ubicomホールディングス<3937>が7日続伸している。18日の取引終了後、従来未定としていた21年3月期の期末一括配当を7円にすると発表した。前期実績に対して2円増となることが好感されている。

■東京エレクトロン <8035>  42,180円  -1,070 円 (-2.5%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置メーカーや、SUMCO<3436>など半導体シリコンウエハーメーカー、車載マイコン大手のルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連株が総じて売られる展開となっている。前日の米国株市場では米10年債利回りが急上昇し1.7%台に突入、これを受けてハイテクセクターに再び逆風が強まる展開となった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4%を超える急落となり、これを引き継ぐ形で東京市場でも同関連セクターに幅広く売りが及んでいる。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,000円  -220 円 (-2.2%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が続落。前日の米国株市場では長期金利の上昇を背景にハイテク株中心に売りがかさみ、ナスダック総合指数が400ポイントを超える大幅安となった。同社は米国の主力ハイテク株への投資に積極的なほか、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じて出資した未公開企業のIPOなどで利益を確保し業績拡大に反映させている。そのためナスダック総合指数との株価連動性が高く、前日の米株市場の動きが足もとの株価にネガティブに働いている。1万円大台近辺では買い向かう動きもみられるが、きょうは取引時間中の米株価指数先物の動きなどを横目に不安定な動きが想定される。

■国際石油開発帝石 <1605>  800円  -12 円 (-1.5%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>といった石油関連株が安い。18日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日比4.60ドル安の1バレル=60.00ドルに大幅下落。新型コロナウイルスの変異種が欧州で猛威を振るっており、感染者数の増加による経済への影響で原油需要が押し下げられることへの懸念が強まった。WTI価格は60ドル割れが懸念されるなか、国際石開帝石などへの売りが優勢となっている。

■五洋インテックス <7519>  168円  +50 円 (+42.4%) ストップ高   11:30現在

五洋インテックス<7519>がストップ高となっている。18日の取引終了後、抗ウイルスカーテンをナスクナノテクノロジー(東京都港区)と共同開発し、4月1日に発売すると発表した。ナスクナノテクノロジーは、壁面などに塗布することで、細菌・ウイルスを破壊し、カビの発生を抑制する特殊被膜のナノコーティング剤「メディカルナノコート」を展開しているが、同製品を五洋インテが取り扱う室内装飾品及びカーテンに加工することで、安心できる環境づくりを実現するという。なお、21年3月期業績への影響はないとしている。

■メディアリンクス <6659>  638円  +114 円 (+21.8%) ストップ高   11:30現在

メディアリンクス<6659>が大幅に3日続伸している。同社は18日、セイコーソリューションズ(千葉市)及び毎日放送(大阪市)と、PTPを利用した放送TS信号のIP伝送実証実験に成功したと発表。これが材料視されているようだ。PTPは高精度な時刻同期を行うための次世代プロトコルで、放送TS信号とは地上デジタル放送やBSデジタル放送で用いられる伝送信号のこと。PTPを利用した従属同期方式での伝送成功は国内初となり、同方式を採用している放送局にとっては大掛かりな改修をすることなく、SFN(複数の放送局から、同一の送信周波数で同一の内容を放送する無線ネットワーク)を構築している親局、中継局といった送信所への伝送が実現可能。また、海上伝搬、遠距離異常伝搬などの不安定伝送路に代わる新たなルートとしても期待できるとしている。

■イノテック <9880>  1,463円  +129 円 (+9.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

イノテック<9880>が3連騰している。18日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を320億円から325億円(前期比4.3%増)へ、営業利益を16億5000万円から18億円(同7.8%増)へ、純利益を11億円から13億5000万円(同15.6%増)へ上方修正し、あわせて20円を予定していた期末配当予想を30円に引き上げると発表したことが好感されている。半導体設計用(EDA)ソフトウェアやメモリー向けテスター、決済端末などが堅調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響で営業活動が制限されたことによる販管費の減少や、海外子会社における助成金収入の増加などが寄与する。なお、年間配当は50円となり、前期実績に対しては10円の増配となる予定だ。

■ギークス <7060>  1,723円  +109 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

ギークス<7060>が大幅反発している。18日の取引終了後、従来無配を予定していた21年3月期の期末配当予想について、初配当となる10円を実施すると発表したことが好感されている。普通配当5円に加えて、20年4月3日付でマザーズから東証1部へ市場変更したことを記念して5円の記念配当を実施する。

●ストップ高銘柄

わかもと製薬 <4512>  654円  +100 円 (+18.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

大和重工 <5610>  1,038円  +150 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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