話題株ピックアップ【夕刊】(3):シャノン、興研、イノテック
■シャノン <3976> 2,612円 +181 円 (+7.5%) 本日終値
シャノン<3976>が後場一段高。午後0時30分ごろ、4月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。投資単価当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は5月1日。
■興研 <7963> 2,075円 +134 円 (+6.9%) 本日終値
興研<7963>が大幅高で3日続伸。18日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、純利益を4億7000万円から6億4000万円(前期比23.5%減)へ上方修正したことが好感された。21年1月に完成した群馬テクノヤード内のマスク新製造設備に対して、補助金の受給が決定したことが寄与する。なお、売上高96億円(同5.4%減)、営業利益6億8000万円(同40.0%減)は従来見通しを据え置いている。
■エックスネット <4762> 1,132円 +68 円 (+6.4%) 本日終値
エックスネット<4762>が大幅高で3日続伸。午前11時ごろ、21年3月期業績予想について、売上高を47億5000万円から50億円(前期比7.1%増)へ、営業利益を6億円から7億円(同1.5%減)へ、純利益を4億2000万円から5億7000万円(同10.7%増)へ上方修正したことが好感された。やや規模の大きい複数のAMOサービス案件の売り上げの計上があったことや、業務委託費などの売上原価削減効果などが要因。また、上期決算の発表と同時に通期予想を下方修正した要因である、次期延期見込みであったプロジェクトについても、一部を今期の売り上げとして計上されることが確実になったとしている。
■イノテック <9880> 1,417円 +83 円 (+6.2%) 本日終値
イノテック<9880>が3連騰。18日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を320億円から325億円(前期比4.3%増)へ、営業利益を16億5000万円から18億円(同7.8%増)へ、純利益を11億円から13億5000万円(同15.6%増)へ上方修正し、あわせて20円を予定していた期末配当予想を30円に引き上げると発表したことが好感された。半導体設計用(EDA)ソフトウェアやメモリー向けテスター、決済端末などが堅調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響で営業活動が制限されたことによる販管費の減少や、海外子会社における助成金収入の増加などが寄与する。なお、年間配当は50円となり、前期実績に対しては10円の増配となる予定だ。
■HPCシステムズ <6597> 3,130円 +125 円 (+4.2%) 本日終値
HPCシステムズ<6597>は全般軟調相場のなかも6日続伸と上値追い鮮明。科学技術用の高性能計算システム開発を手掛け、ビッグデータや人工知能(AI)分野の研究で先駆している。2月にマテリアルズ・インフォマティクス分野の分子構造生成方法及びプログラムを特許出願しているほか、量子化学計算分野も深耕。北海道大学とは量子化学計算によって化学反応の経路を自動探索するAFIR法のプログラムライセンスに関する契約を締結したことも2月に発表しており、量子コンピューティング周辺株としてマーケットの関心を集め始めている。
■アクリート <4395> 1,380円 +51 円 (+3.8%) 本日終値
アクリート<4395>が反発。この日の午前中、通信アプリの「LINE」が、利用者の個人情報を業務委託先の中国企業がアクセスできる状態にしていた問題に関して、武田良太総務大臣が総務省がLINEを通じて提供している行政サービスの運用を停止する考えを示しており、その代替としてSMSを利用したサービス提供が広がるとの思惑から買われたようだ。
■ヴィス <5071> 686円 +21 円 (+3.2%) 本日終値
ヴィス<5071>が大幅反発。18日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、3月25日付で東証マザーズから東証2部へ市場変更されることになったと発表しており、これが好材料視された。同社は、オフィス空間のデザイン提供を中心に、グラフィックデザインやWEBデザインなどオフィスに存在する全てのデザインを手掛けるデザイナーズオフィス事業が主力。21年3月期単独業績予想は、売上高81億7500万円(前期比12.1%減)、経常利益4億7400万円(同48.8%減)を見込んでいる。
■シルバーライフ <9262> 2,128円 +57 円 (+2.8%) 本日終値
シルバーライフ<9262>は5日続伸。18日の取引終了後、余剰生産品を活用した冷凍総菜セットのネット販売を開始したと発表しており、これが好感された。同社ではこれまで、余剰製造分は費用をかけて廃棄せざるを得ず、また工場も冷凍設備や保管設備に乏しく商品化することができなかったが、提携先で新たな冷凍倉庫が確保できたことから、2月から総菜の詰め合わせセットとして提供を始めたという。これにより、20年7月期の年間廃棄率は製造量全体に対して平均で8.1%だったが、直近の21年2月の廃棄率は5.5%に低減することができたとしている。
■ビーグリー <3981> 1,525円 +37 円 (+2.5%) 本日終値
ビーグリー<3981>は9日続伸。午後1時ごろ、スマートフォンゲーム「無職転生 ~ゲームになっても本気だす~」を3月27日に配信開始すると発表しており、これが好感された。同ゲームは、放送中のテレビアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」のシリーズ初となるスマートフォンゲーム。テレビアニメは、引きこもりのニートだった主人公が転生先の剣と魔法の世界で、さまざまな出会いを経て前世のトラウマを乗り越えていくファンタジーな物語。そのスマホゲームである同ゲームは、主人公の「ルーデウス」をはじめ「ロキシー」「シルフィエット」「エリス」などのキャラクターたちがゲームだけの描き下ろしイラストで登場し、自分だけのパーティーを組んで冒険の世界へ乗り出すという。なお、事前登録者数は既に30万人を突破しているという。
■ノザワ <5237> 721円 +10 円 (+1.4%) 本日終値
ノザワ<5237>が9日続伸。午後1時ごろ、20円を予定していた21年3月期の期末一括配当を30円に引き上げると発表しており、これが好感された。なお、前期実績に対しては5円の増配となる予定だ。
●ストップ高銘柄
わかもと製薬 <4512> 654円 +100 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値
大和重工 <5610> 1,038円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース