株価指数先物【引け後コメント】 日銀の政策点検を受けてNTショートの流れが強まる

市況
2021年3月19日 17時52分

大阪6月限

日経225先物 29490 -570 (-1.89%)

TOPIX先物 1983.5 -5.0 (-0.25%)

日経225先物(6月限)は前日比570円安の2万9490円で取引を終了。寄り付きは2万9750円とシカゴ先物清算値(2万9735円)にサヤ寄せする形でのギャップスタートとなった。米長期金利の上昇を受けてハイテク株が売られたことで、ナスダックは大幅に下落しており、この流れを引き継ぐ形となった。その後は、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強く、2万9800円を挟んだ狭いレンジ推移が続くなか、後場寄り付き直後には一時2万9880円まで下落幅を縮小。しかし、日銀の金融政策決定会合の政策点検の内容が伝わると、TOPIX型の買いに対して日経225型が一段と売られたことで、後場半ばには2万9450円まで下落幅を広げた。引けにかけても安値圏での推移が続き、2万9490円で取引を終えた。

米長期金利の上昇を受けた値がさハイテク株の下落影響については、朝方に一巡感があったものの、後場は日銀の金融政策決定会合における政策点検の結果を受けて、アルゴが働いたようである。点検結果のETFに関する文章では、「ETF買い入れについては、今後、指数の構成銘柄が最も多いTOPIXに連動するもののみを買い入れることとする」と記されている。これにより、一気にNTショートの流れが強まり、NT倍率は先物中心限月で一時14.82倍へと大きく低下。75日移動平均線水準での攻防から、75日線を明確に下放れるチャート形状となったことで、NT倍率の低下トレンドが続きやすいだろう。

なお、ファーストリテイリング <9983> が6%を超える下落となり、1銘柄で日経平均株価を約213円下押す形となった。アルゴにより過剰反応した面もあると考えられ、週末の米国市場が落ち着いた動きを見せてくるようであれば、いったんはNTショートのクローズを想定した修正リバウンドも意識されてくるだろう。

手口面では、日経225先物はBofAが1150枚、JPモルガンが1100枚、モルガンSが880枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2240枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが4600枚、ゴールドマンが2270枚、ABNアムロが2170枚、JPモルガンが1670枚程度の売り越しに対して、BofAが4780枚、野村が2350枚、ドイツが1130枚、バークレイズが1120枚程度の買い越しだった。

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