株価指数先物【寄り前コメント】 バリューシフトに向かいやすくNTショートの流れに
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 28300 +110 (+0.39%)
TOPIX先物 1926.0 +13.0 (+0.67%)
シカゴ先物 28335 +145
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
24日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。ドイツのメルケル首相は、業界団体からの批判を受けていた追加的なロックダウン(都市封鎖)措置を撤回すると発表。これをきっかけに昨日売り込まれていた景気敏感株を買い戻す流れとなったほか、原油先物相場の大幅反発も材料視された。しかし、景気敏感株が買われる一方、テクノロジー株からのローテーションが進んでおり、ハイテク株の下落が重荷となった。また、イエレン米財務長官は米議会下院のオンライン公聴会で証言し、増税を支持する考えを表明したことを受けて、引けにかけて弱含む展開に。
シカゴ先物清算値は大阪比145円高の2万8335円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の2万8180円で始まり、開始直後につけた2万8120円を安値に上昇に転じており、その後は2万8400円を挟んだ狭いレンジ推移が続いた。米国市場の取引開始後に2万8510円まで上昇幅を広げる場面もみられたが、引けにかけて軟化しており、結局は2万8300円で取引を終えた。本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い優勢のスタートとなろう。また、前日の大幅な下げに対する自律反発の流れも意識されやすいところだ。
VIX指数は続伸となっているものの、引き続きボトム圏での推移。SOX指数は続落となったことで、東京市場でもハイテク株への売り圧力が警戒されるなか、米国同様にバリューシフトに向かいやすく、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の動きになりそうである。ただし、年度末接近によって新規のポジションは積み上がりづらく、リバランス中心。米国の流れを織り込んだ後は、次第にこう着感の強い相場展開が見込まれよう。
なお、東京都の新型コロナウイルス感染者は420人となり、3月では最多となった。増加傾向を続けていることもあり、短期のヘッジファンドによるバリューショートに伴うTOPIX先物への売り仕掛け的な動きは警戒しておく必要があるだろう。
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株探ニュース