株価指数先物【寄り前コメント】 米雇用統計の結果を受け3万円固めへ

市況
2021年4月5日 8時20分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 29980 +50 (+0.16%)

TOPIX先物 1976.5 -0.5 (-0.02%)

シカゴ先物 30050 +120(時間外取引)

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

2日の米国市場はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日のため休場となり、債券市場は半日取引だった。グローベックスの先物市場ではNYダウ、ナスダック100いずれも上昇。シカゴ先物は時間外取引において3万50円で取引を終えており、一時3万95円まで上昇する場面をみせている。米労働省が2日発表した3月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比91万6000人増と、市場予想の66万人増程度を上回った。

日経225先物のナイトセッションは日中比10円高の2万9940円で始まり、米雇用統計の発表直後には3万100円まで上昇幅を広げた。その後、若干軟化したものの、3万円を挟んだ狭いレンジでの推移となり2万9980円で取引を終えている。

本日は良好な米雇用統計の結果を受けて、大台の3万円回復が見込まれよう。週明けの米国市場の上昇が想定されることもあり、先回り的な買いも意識されそうだ。一方で5日の欧州市場はイースターマンデーの祝日のため休場となることから、引き続き商いは膨らみづらいと考えられ、買い一巡後はこう着感が強まりやすい面もある。そのため、まずは3万円固めを想定した相場展開を見極めたい。

なお、VIX指数は1日に一時17.29まで低下しており、昨年2月半ば以来の水準となるなど、リスク選好の需給状況である。NT倍率は先週、先物中心限月で15.13倍に上昇している。3月下旬につけた14.64倍を底にバリューからグロースへの巻き戻しによってリバウンド基調を継続。13週移動平均線が位置する15.23倍辺りを目指してくるほか、この水準を上放れてくるようだと一段の上昇に向かわせやすい。そのため、日経225先物の3万円固めを想定しつつ、3万円回復で戻り待ちの売り圧力に押される場面においては、押し目狙いのスタンスを強めるとともに、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)のポジションの積み上がりを見極めたいところである。

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