ザインの上値追い鮮烈、AI・自動運転分野での活躍期待で業績も底入れ
ザインエレクトロニクス<6769>の上値追い鮮烈、商い増勢のなか前日比57円高の825円まで上値を伸ばす場面があった。半導体関連株は世界的な需給逼迫を背景に時価総額上位の主力株に買いが集まっていたが、ここにきて上昇一服場面となり、相対的に出遅れている中小型株が草刈り場となっている。同社は時価総額100億円前後と小型だが、ファブレス半導体の草分けで特定用途向け製品を手掛け、自社ブランドのLSI開発を強みとし、産業機械分野で高いニーズを獲得している。特に人工知能(AI)・IoT や電気自動車(EV)・自動運転分野といった次世代成長産業への展開力の高さが注目されている。業績も20年12月期は営業赤字を余儀なくされたが、21年12月期は小幅ながら黒字転換が見込まれ、大底脱出の公算が大きくなっている。