6日の米国市場ダイジェスト：NYダウ96ドル安、利益確定の売りに押される
■NY株式：NYダウ96ドル安、利益確定の売りに押される
米国株式市場は反落。ダウ平均は96.95ドル安の33430.24ドル、ナスダックは7.21ポイント安の13698.38で取引を終了した。史上最高値付近での利益確定売りが優勢となり、寄り付き後、下落。良好な雇用関連指標を受けて一時上昇する局面もあったが、ダウは終日軟調に推移した。長期金利の低下でナスダック総合指数は底堅く推移したが引けにかけ、下落に転じた。セクタ?別では、消費者サービス、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、半導体・同製造装置が下げた。
遺伝子解析機器メーカーのイルミナ（ILMN）は第1四半期決算が予想を上回ったほか、通期の業績見通しを引き上げたことが好感され、大幅上昇。写真・動画共有アプリのスナップ（SNAP）はアナリストによる投資判断引き上げを受けて、上昇した。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ（GM）は、建設中のデトロイト工場で、シボレー・シルバラードブランドの電動ピックアップトラックを電動GMCハマーSUVやピックアップに続き製造する計画を明らかにし、上昇。一方、銀行のJPモルガン（JPM）やバンク・オブ・アメリカ（BAC）は金利の低下を受けて、下落した。
バイデン政権は従来の計画を2週間早め19日までに全成人をワクチンの接種対象とする計画を発表した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替：米早期利上げ観測後退でドル売り強まる
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円34銭から109円67銭まで下落して109円79銭で引けた。米国の早期利上げ観測は後退し、長期金利の低下に伴うドル売りが続いた。
ユーロ・ドルは1.1804ドルから1.1878ドルまで上昇して1.1874ドルで引けた。ユーロ・円は129円82銭まで下落後、130円43銭まで反発した。ポンド・ドルは1.3866ドルまで強含んだのち、1.3802ドルまで下落。ユーロ・ポンド絡みのポンド売りが加速した。英国はパンデミック感染拡大の抑制を目指した規制を12日から緩和する計画だが渡航規制の緩和に関してはまだ未決定と発表したことから、リスク回避的なポンド売りが観測された。ドル・スイスは0.9382フランから0.9303フランまで下落した。米長期金利の低下を意識したフラン買いが観測された。
■NY原油：反発で59.33ドル、米ドル高一服で一時60.90ドル
NY原油先物5月限は、反発（NYMEX原油5月限終値：59.33 ↑0.68）。ニューヨーク商業取引所（NYMEX）のWTI先物5月限は、前営業日比+0.68ドルの59.33ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは58.62ドル－60.90ドル。アジア市場の序盤で58.62ドルまで下げたが、米ドル高が一服していることや、米長期金利の低下を意識した買いが入った。ニューヨーク市場で一時60.90ドルまで反発。ただ、通常取引終了後の時間外取引では利食い売りも観測されており、上げ幅は縮小している。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比（騰落率）
バンクオブアメリカ（BAC） 39.69ドル -0.11ドル（-0.28％）
モルガン・スタンレー（MS） 79.09ドル +1.09ドル（+1.40％）
ゴールドマン・サックス（GS）327.06ドル +3.52ドル（+1.09％）
インテル（INTC） 65.56ドル -0.98ドル（-1.47％）
アップル（AAPL） 126.21ドル +0.31ドル（+0.25％）
アルファベット（GOOG） 2224.75ドル -0.80ドル（-0.04％）
フェイスブック（FB） 306.26ドル -2.65ドル（-0.86％）
キャタピラー（CAT） 230.64ドル -3.07ドル（-1.31％）
アルコア（AA） 31.31ドル -0.24ドル（-0.76％）
ウォルマート（WMT） 140.10ドル +0.67ドル（+0.48％）
《ST》