東ラヂは異色の上昇トレンド形成、自動車販売好調で業績急回復思惑と低PBRに着目
東京ラヂエーター製造<7235>は3日ぶり急反発、目先調整を挟んだものの、3月下旬以降の異色の上げ足にマーケットの注目が集まっている。いすゞ自動車<7202>向けを主力とする熱交換器メーカーで、世界的な自動車販売好調を背景としたいすゞの業績急回復に合わせて収益環境の好転が見込まれている。21年3月期業績は営業損益が4億円の赤字見通しから1億円の黒字見通しに上方修正された。22年3月期はディーゼルエンジン用EGRクーラーの貢献もあり、市場では9~10億円程度まで急回復する可能性が指摘されている。トヨタといすゞの資本提携のインパクトも大きく、同社にはトヨタ絡みの特需が発生するとの思惑も追い風となる。PBRが0.4倍台と超割安圏にあり、600円から800円前後まで滞留出来高はほとんどなく株式需給面で真空地帯が広がっていることも投資資金の食指を動かしている。