株価指数先物【引け後コメント】 NT倍率は一気に15.09倍に低下、安川電の決算反応が神経質にさせる

市況
2021年4月12日 17時39分

大阪6月限

日経225先物 29580 -190 (-0.63%)

TOPIX先物 1959.0 -1.0 (-0.05%)

日経225先物(6月限)は前日比190円安の2万9580円で取引を終了。寄り付きは2万9930円とシカゴ先物清算値(2万9920円)にサヤ寄せする形となり、やや買い優勢から始まった。しかし、週末の米国株高を材料視した物色は限られ、現物の寄り付き直後には一気に下落に転じた。売り一巡後は先週末の終値を挟んだ保ち合いレンジでの推移が続いたものの、前場半ばにレンジを下放れ、前引けには2万9600円まで軟化。後場半ばにはさらに2万9540円まで下落幅を広げており、引けにかけてはボトム水準でのこう着が続いた。

グローベックスの米株先物はNYダウが100ドル近い下落で推移しており、週明けの米国市場の動向や米中対立を警戒視する声も市場では聞かれた。ただ、投資家を神経質にさせた主な要因は、安川電機 <6506> の決算反応に尽きるだろう。コンセンサスに届かなかったとはいえ、7%超もの下落となったことで、今後本格化する決算に対して慎重ムードを取らざるを得ない形となった。東証1部の売買高が10億株を下回る薄商いのなか、日経平均型のインデックス売りに押された格好である。

日経225先物は結局、大台の3万円を捉えることができず、先週半ば以降の保ち合いレンジでの推移に。ただし、2万9500円水準は心理的な支持線として意識されやすく、2万9360円辺りに位置するる25日移動平均線までの調整は許容範囲内とみられる。また、薄商いでもありトレンド性は低く、底堅さが見られる状況においてはショートカバーの動きも時期尚早と考えられる。現時点では2万9500円~3万円辺りでのレンジ相場との見方か。

なお、NT倍率は先物中心限月で15.09倍で終えた。75日移動平均線水準での攻防から跳ね返された形状ではあるが、直近戻り高値水準での保ち合いレンジ内であるため、バリューローテーションを決定づけるには、15.00倍辺りに位置する25日移動平均線を割り込むトレンド形成を待つことになるだろう。

手口面では日経225先物はJPモルガンが530枚、ドイツが450枚、バークレイズが420枚程度の売り越しに対して、SBIが760枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが710枚、ソジェンが670枚程度の売り越しに対して、BofAが1260枚、ゴールドマンが510枚程度の買い越しだった。

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