株価指数先物【寄り前コメント】 2万9500円水準を支持線に、こう着感の強い相場に

市況
2021年4月13日 8時19分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 29570 -10 (-0.03%)

TOPIX先物 1955.0 -4.0 (-0.20%)

シカゴ先物 29620 +40

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

12日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。本格化する決算を前に利益確定の売りが優勢となった。また、翌日に消費者物価指数(CPI)の発表を控えていたこともあり、インフレへの警戒などもハイテク株への売りにつながったとみられる。

シカゴ先物清算値は大阪比40円高の2万9620円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万9580円で始まると、その後は2万9600円~2万9660円辺りでの保ち合いが継続。米国市場の取引開始後には2万9530円まで軟化し、2万9530円~2万9600円にレンジを切り下げ、最終的には2万9570円で取引を終えた。

前日の下落に対するショートカバーは意識されるものの、本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、2万9500円水準を支持線に、こう着感の強い展開になりそうだ。米国でも本格化する決算を前に模様眺めムードが強く、日本株市場においても同様の状況になりやすいだろう。また、米国との連動性は薄れているとはいえ、ハイテク株の弱さが目立っていることも重荷になる。ただし、NT倍率は先物中心限月で15.09倍に下落しており、直近の保ち合いレンジの下限水準に位置していることから、いったんはNTの修正も見込まれよう。

なお、VIX指数は16.91と小幅に上昇しているが、依然としてボトム圏での推移であり、売り仕掛け的な動きは限られそうである。薄商いのなかではインデックス売りの影響を受けやすいだろうが、日経225先物は2万9500円水準での底堅さを見極めつつ、押し目拾いのスタンス。25日移動平均線は2万9390円辺りに位置していることもあり、この水準まで軟化する場面においては、その後のショートカバーを狙ったロングとなりそうだ。もっとも、米国では金融企業の決算を控えているため、アルケゴス関連の影響を見極めたいところ。そのため、ポジションは大きく傾けづらく、ヘッジ対応が必要となる。

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