話題株ピックアップ【昼刊】:ソフトバンクG、日経Dインバ、マクアケ

注目
2021年4月21日 11時41分

■日経Dインバ <1357>  436円  +19 円 (+4.6%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が3日続伸。日経Dインバは日経平均株価と逆方向に連動するETFで、日経平均の騰落率に対しマイナス2倍に基本設定されている。全体相場のリスクオフ局面で上昇する仕組みであり、リスクヘッジのほか空売り感覚で参戦する個人投資家が多い。きょうは日経平均株価が続急落となっていることを背景に前日比4.6%高の436円まで上値を伸ばした。中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回ってきているが、これは昨年5月7日の取引時間中以来で約11カ月ぶりとなる。直近信用買い残が減少する一方、売り残が増加しており、全体相場の先高期待が高まるなか、足もとはそれに逆行する動きとなっている。

■JCRファーマ <4552>  3,035円  +53 円 (+1.8%)  11:30現在

JCRファーマ<4552>が4日ぶりに反発している。20日の取引終了後、血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤「JR-141」の非臨床試験結果の論文が、遺伝性代謝疾患学会の機関誌電子版に掲載されたと発表しており、これが好材料視されている。なお、同剤は21年3月に日本において製造販売承認を取得。また、20年12月にはブラジルで製造販売承認申請を行ったほか、、米国・ブラジル・欧州でグローバル臨床第3相試験に向けた準備を進めており、米国食品医薬品局(FDA)から試験開始が許可されている。

■ユーグレナ <2931>  927円  +15 円 (+1.6%)  11:30現在

ユーグレナ<2931>が3日ぶりに反発している。同社は20日、新日本化成(千葉市中央区)が製造・販売する環境浄化製品「AdBlue(アドブルー)」の配送車両に、自社の次世代バイオディーゼル燃料「ユーグレナバイオディーゼル燃料」の使用が開始されたと発表。更なる利用先拡大などが期待されているようだ。ユーグレナバイオディーゼル燃料は、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)と使用済み食用油を原料に使用し、車両自体の内燃機関を変更することなく使用することが可能な次世代バイオディーゼル燃料。バイオ燃料は、燃料の燃焼段階では二酸化炭素(CO2)を排出するが、原料となるユーグレナが成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルを実現する。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,899円  +78 円 (+0.8%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は日経平均株価が急落するなかで4日ぶり反発に転じ一時1万円大台を回復した。きょうは、全体相場はリスクオフの流れが強まり全面安展開となっており、売買代金上位30傑のなかで値上がり銘柄は、売買代金トップである同社株1銘柄のみとなっている。ここ先物主導のインデックス売りなども絡め下値を試す動きにあったが、きょうは同社の21年3月期の最終利益が4兆円台後半となり、国内企業では過去最高となるとの読売新聞報道が株価の刺激材料となっている。信用取引の動向は3月下旬以降の株価調整を背景に買い残の整理が進んでおり、直近でデータでは1000万株を割り込んでいることで株式需給面の改善も意識されている。

■マクアケ <4479>  6,750円  -750 円 (-10.0%)  11:30現在

マクアケ<4479>が大幅続落となっている。同社は20日取引終了後に、21年9月期第2四半期累計(20年10月~21年3月)の単独営業利益が前年同期比73.6%減の6300万円になったと発表。1~3月期に限れば8800万円の営業赤字(前年同期は1億3600万円の黒字)となっており、これがネガティブ視されているようだ。第2四半期累計の売上高は同87.2%増の21億円、1~3月期では同83.9%増の11億700万円となった。応援購入サービス「Makuake」の購入総額が順調に伸びた半面、積極的な採用強化による人件費やサービス認知度向上のための広告宣伝費が増加したことが利益面に影響した。なお、通期業績予想は売上高51億7200万円(前期比60.4%増)、営業利益6億2000万円(同21.5%増)とする従来計画を据え置いている。

■住友ベークライト <4203>  4,290円  -250 円 (-5.5%)  11:30現在

住友ベークライト<4203>は大幅続落している。20日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が2065億円から2090億円(前の期比1.0%増)へ、純利益が110億円から130億円(同44.7%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、材料出尽くし感から売られているようだ。リモートワーク関連や5G、車載用途の需要増加を受けて、半導体関連材料の販売が一段と増加していることに加えて、高機能プラスチックも特にアジア市場において自動車及びエレクトロニクス用途で想定を上回る販売増加となったことが要因。また、全社的なコスト削減活動が順調に進んだことも寄与した。なお、同時に30円を予定していた期末配当を45円にすると発表した。年間配当は75円(前の期75円)となる。

■日本製鉄 <5401>  1,811円  -105 円 (-5.5%)  11:30現在

日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が軒並み安。全体波乱相場のなか、業種別では東証1部33業種すべてが安くなっているが、そのなか鉄鋼株が値下がり率でトップとなった。新型コロナウイルスの感染者数が新興国などを中心に再拡大の傾向を示しており、変異ウイルスの流行も確認されるなか、世界経済回復への影響が再び懸念されている。グローバル景気敏感株として鉄鋼セクターへの売り圧力が強い。鉄鋼セクターは前期業績低迷でも今期業績回復期待への思惑で買い進まれてきた経緯があり、足もとはその反動が出ている。

■東芝 <6502>  4,150円  -200 円 (-4.6%)  11:30現在

東芝<6502>が大幅に4日続落している。同社は20日、英国投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズから東芝の買収・非公開化に関する初期提案について「暫時検討を中断する」との書面を受け取ったと発表した。これにより、CVCの買収提案を基に想定されていた東芝の買収合戦に対する思惑の前提が崩れたことになり、この日は売りが膨らむ展開となっている。株価は一時4090円と買収観測報道が流れる前日の6日以来の水準まで売られており、仕切り直しが迫られる状況となっている。

■日経レバ <1570>  31,000円  -1,450 円 (-4.5%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>がウリ気配スタートとなり大幅続落。前日は1300円安と大きく売り込まれたが、きょうも世界的なリスク回避の動きが強まるなか、大きく下値模索の動きを余儀なくされている。日経レバは日経平均株価にリンクされたETFで変動率が2倍に基本設定されておりボラティリティの高さが特徴。全体相場が上下に波乱含みとなる局面では値幅取りを狙った資金の売り買いが活発化する。きょうは、前日の欧米株安を受けて日経平均が朝方から大きく売り込まれる展開となり、それに連動する形で水準を切り下げ、下値支持ラインとして意識された75日移動平均線を下抜ける格好となった。ここ信用買い残が再び増加傾向にあっただけに投げ売りを誘発しやすくなっている。

■三菱UFJ <8306>  569円  -16 円 (-2.7%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が下値模索の動きを強めている。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやシティグループがいずれも3%超に売られたのをはじめ大手金融株が軒並み安く、全体相場の足を引っ張った。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に過度な景気回復期待が後退し、これを背景に米長期金利も急速に低下傾向にある。前日の米10年債利回りは終値ベースで1.56%まで水準を切り下げており、これは3月上旬以来約1カ月半ぶりの低水準となった。大手金融セクターは運用環境の悪化を嫌気した売りが株価にネガティブに働いており、東京市場でもこの流れが波及している。

■トヨタ自動車 <7203>  8,228円  -190 円 (-2.3%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>は4日続落。200円近い下げで25日移動平均線をマドを開けて下放れる形となった。世界的にリスクオフの流れとなるなか、前日の欧米株市場も総じて下落基調を強めており、主力輸出株には風向きが悪くなっている。そのなか、外国為替市場ではドル売りの動きが強まり、足もと1ドル=107円90銭近辺のもみ合いと108円台を割り込んで推移していることで、輸出採算改善期待の後退が為替感応度の高い同社株にはネガティブに働いている。また、日米首脳会談では52年ぶりに「台湾」に言及した共同声明を出したことから日中関係の悪化が懸念されており、収益の主柱を担う中国での自動車販売に影響が及ぶことを警戒する売り圧力も重荷となっている。

■日本電産 <6594>  13,360円  -270 円 (-2.0%)  11:30現在

日本電産<6594>が続落、25日移動平均線を下放れる形となり下値リスクが意識されている。国内で新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されているほか、インドなど新興国でも感染拡大が続いており、世界経済への影響が警戒されている。同社は中国向け依存比率が高いが、日米首脳会談を経て日中関係の悪化懸念も重荷となっている。全体リスクオフ相場のなか、あす22日に決算発表を控えていることも買いを手控えさせる材料となっている。21年3月期については大幅営業増益が予想され、22年3月期も続伸が予想されるが、今月9日に2月決算を発表した安川電機<6506>が今期予想を含め好決算にもかかわらずマドを開けて売られたこともあり、警戒ムードが根強い。

■愛光電気 <9909>  1,998円  +400 円 (+25.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

愛光電気<9909>がストップ高カイ気配となっている。20日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が102億円から102億6000万円(前の期比15.3%減)へ、営業利益が7700万円から2億2200万円(同30.6%減)へ、純利益が4000万円から1億4200万円(同32.1%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。第4四半期の売上高及び売上総利益が好調に推移したほか、人件費の減少が寄与した。同時に、35円を予定していた期末一括配当を40円(前の期60円)にすると発表した。

●ストップ高銘柄

ジー・スリー <3647>  427円  +80 円 (+23.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

さいか屋 <8254>  615円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在

山大 <7426>  1,072円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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