話題株ピックアップ【夕刊】(3):愛光電気、ブティックス、オンコリス
■愛光電気 <9909> 1,998円 +400 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値
愛光電気<9909>がストップ高。20日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が102億円から102億6000万円(前の期比15.3%減)へ、営業利益が7700万円から2億2200万円(同30.6%減)へ、純利益が4000万円から1億4200万円(同32.1%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。第4四半期の売上高及び売上総利益が好調に推移したほか、人件費の減少が寄与した。同時に、35円を予定していた期末一括配当を40円(前の期60円)にすると発表した。
■ブティックス <9272> 4,065円 +700 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
ブティックス<9272>が急反発。20日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が12億1900万円から12億7700万円(前の期比6.0%減)へ、営業利益が2億2000万円から2億8000万円(同49.7%増)へ、純利益が1億4800万円から1億9800万円(同52.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。M&A仲介事業が従来予想を上回って推移したことなどから3月19日に業績予想を上方修正したが、その後、期中に成約が不確実だった複数の案件を3月末にかけて成約したことから、修正予想を更に上振れた。また、税金費用が想定よりも減少したことも寄与した。
■オンコリス <4588> 1,200円 +146 円 (+13.9%) 本日終値
オンコリスバイオファーマ<4588>が急騰。20日の取引終了後、現在開発を進めている新型コロナウイルス感染症治療薬「OBP-2011」に関して、新日本科学<2395>と共同開発契約を締結すると発表しており、これが好感された。「OBP-2011」は、現在までに行われた探索的な薬物動態試験や安全性試験で問題となる毒性の兆候は認められておらず、薬理試験ではブラジル型やロンドン型などの変異型コロナウイルスに対しても効果が期待できることなどが確認されている。現在は、発症初期に対する経口治療薬を目指して前臨床試験が進められており、今回の共同開発契約は今後予定されている前臨床試験の開発スピードを上げ、臨床試験開始までの期間を短縮することが目的。なおオンコリスでは、22年上期には前臨床試験を完了し、直ちに治験届を提出することを目標としている。
■住石ホールディングス <1514> 129円 +15 円 (+13.2%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
住石ホールディングス<1514>が商いを伴い急動意、全体相場急落のなかで異彩人気を放っている。耐久性に富み高性能の次世代半導体としてダイヤモンド半導体が注目されている。佐賀大学の嘉数誠教授が20日、このダイヤモンド半導体を使って電力を制御したり、変換したりする電子部品を作製し、世界最高レベルの出力電力を得ることに成功したと発表したことを佐賀新聞が報じている。住石HDは電子部品向け人工ダイヤを製造し半導体製造装置向けに実績を有していることから、関連有力株としての思惑から買いを誘っている。
■ヒップ <2136> 933円 +78 円 (+9.1%) 本日終値
ヒップ<2136>は急反発し年初来高値を更新した。20日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が49億2300万円から50億600万円(前の期比7.9%減)へ、営業利益が1億7800万円から2億5800万円(同53.9%減)へ、純利益が2億9600万円から3億6400万円(同4.0%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症による影響が長期化するなかで、期末にかけて緩やかな回復を見込んでいたが、一部地域で想定よりも稼働時間の改善が進んだことや、技術者のスキルに応じた継続的な契約交渉の推進によって技術料金が上昇したことなどが要因。また、経費活用の見直しによる販売管理費の抑制なども寄与した。なお同時に、24円を予定していた期末一括配当を30円(前の期24円)に引き上げると発表した。
■ファルテック <7215> 858円 +70 円 (+8.9%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
ファルテック<7215>が急反発。20日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が690億円から697億円(前の期比18.3%減)へ、営業利益が13億円から19億円(同12.0%減)へ、純利益が7億5000万円から13億5000万円(同24.7%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。顧客の自動車生産・販売が堅調に推移した影響に加えて、利益率の高い製品の売り上げ構成比が上がったことや、更なるものづくり原価の低減を進めたことが寄与した。
■ヤマシナ <5955> 80円 +3 円 (+3.9%) 本日終値
ヤマシナ<5955>が急反発。20日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が90億5000万円から93億3000万円(前の期比2.1%減)へ、営業利益が3億8000万円から5億1000万円(同32.5%増)へ、純利益が2億2500万円から3億2000万円(同7.2%減)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表しており、これが好感された。経済活動が再開したことに伴い金属製品事業の売り上げが想定より好調に推移したことなどが要因としている。
■イワブチ <5983> 5,990円 +110 円 (+1.9%) 本日終値
イワブチ<5983>が急伸。20日の取引終了後、集計中の21年3月期の連結業績について、売上高が98億1900万円から98億9700万円(前の期比微増)へ、営業利益が4億1900万円から6億9000万円(同52.0%増)へ、純利益が3億4800万円から5億1800万円(同24.0%減)へ上振れ、営業減益予想から一転して増益で着地したようだと発表したことが好感された。売上高がほぼ計画通りで進捗したことに加えて、年金資産の運用環境が改善したことにより退職給付費用が減少したことが要因としている。
■いつも <7694> 4,275円 +65 円 (+1.5%) 本日終値
いつも<7694>が反発。この日、全国の魅力あるブランド・製品を持つD2CやECブランド企業に対してM&Aや出資を行い、成長を促す事業を開始したと発表しており、これが好感された。同事業はリソース不足や資金不足、ECノウハウが不足しているD2C・ECブランド企業に対して、事業の成長に必要な経営支援を行うことで、M&A・出資先の事業価値を高めるのが狙い。対象となるのは、年間EC売上げ規模が5000万~3億円程度で、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECプラットフォームや自社ECサイトに出店している企業で、化粧品、食品、ベビー、日用雑貨、インテリア、ペット、電化製品、アパレルなど複数カテゴリーを対象としているという。
■田中精密工業 <7218> 618円 +6 円 (+1.0%) 本日終値
田中精密工業<7218>は小幅高。20日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、営業損益が3億円の赤字から2億3000万円の赤字(前の期3億2000万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これが好材料視されている。売上高は260億円(前の期比18.8%減)の従来予想に沿った形となったが、総費用の削減に努めたことが赤字幅縮小につながった。なお、未定としていた最終損益は、4億8000万円の赤字(同6億7000万円の赤字)とした。
●ストップ高銘柄
ジー・スリー <3647> 427円 +80 円 (+23.1%) ストップ高 本日終値
インタートレード <3747> 661円 +100 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値
山大 <7426> 1,072円 +150 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース