東京株式(大引け)=591円安、新型コロナ警戒でリスクオフ加速

市況
2021年4月21日 15時52分

21日の東京株式市場は前日に続きリスク回避ムードの強い展開となり、日経平均株価は大幅続落し2万8500円台まで水準を切り下げた。

大引けの日経平均株価は前営業日比591円83銭安の2万8508円55銭と続急落。東証1部の売買高概算は12億6232万株、売買代金概算は2兆6462億円。値上がり銘柄数は132、対して値下がり銘柄数は2028、変わらずは31銘柄だった。

きょうの東京市場は、前日に続き日経平均が大きく下値を探る展開となった。一時680円ほどの下げをみせる場面もあった。後場はやや下げ渋ったものの戻りは限定的で前日の下げ幅とほぼ同水準の590円あまりの急落となった。日経平均は2万8500円台まで株価を切り下げ3月24日以来約1カ月ぶりの水準に沈んだ。新型コロナウイルスの感染者数がインドや中南米など新興国で拡大傾向にあり、世界経済に与える影響が懸念された。前日の欧米株が総じて軟調だったことに加え、外国為替市場で円高が進んだことも重荷となり、主力株をはじめ広範囲に売りが出た。業種別では33業種中、32業種が安く、鉄鋼、非鉄など景気敏感株への売りが目立つ。値下がり銘柄数は2000を超え、東証1部全体の約93%を占める全面安商状となった。

個別では、トヨタ自動車<7203>など自動車株が売られ、ファーストリテイリング<9983>も下落。東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>など半導体関連株が安いほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下落した。任天堂<7974>も軟調。マネックスグループ<8698>も値を下げた。紀文食品<2933>が大きく利食われ値下がり率トップとなったほか、メディカル・データ・ビジョン<3902>も大幅安。TOKYO BASE<3415>、TSIホールディングス<3608>などアパレル関連の下げも目立った。

半面、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が堅調、日本航空<9201>も底堅さを発揮した。第一三共<4568>も買いが優勢。住石ホールディングス<1514>が大商いで人気化、ファルテック<7215>、明豊ファシリティワークス<1717>なども値を飛ばした。ユーグレナ<2931>も物色人気となった。

出所:MINKABU PRESS

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