話題株ピックアップ【夕刊】(3):西松屋チェ、JVCケンウ、マクアケ

注目
2021年4月22日 15時22分

■西松屋チェーン <7545>  1,708円  +23 円 (+1.4%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>が反発。21日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比14.0%増と2ケタ増で4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。来店客数が同14.9%増と大きく伸び、半袖Tシャツや肌着、パジャマなどの夏物衣料や、入園・入学・新学期用品の売り上げが好調に推移した。なお、全店売上高は同15.6%増だった。

■JVCケンウッド <6632>  225円  +3 円 (+1.4%)  本日終値

JVCケンウッド<6632>が3日ぶり反発。同社は21日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、最終損益は従来14億円の赤字を見込んでいたが、一転20億円の黒字に上方修正した。前の期比で倍増となる。米国や中国をはじめとする世界的な自動車販売の回復を背景に同社が手掛けるカーナビの売り上げが押し上げられる形となった。コスト削減努力も反映され、営業利益段階から会社側の想定を大きく上回る状況となった。これを材料視する形でリバウンドを見込んだ投資資金の流入を誘った。

■三信電気 <8150>  2,216円  +7 円 (+0.3%)  本日終値

三信電気<8150>は7日続伸。21日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が1110億円から1120億円(前の期比9.0%減)へ、営業利益が18億5000万円から21億6000万円(同10.3%増)へ、純利益が15億円から16億5000万円(同13.7%増)へ上振れて、営業減益予想から一転して増益で着地したようだと発表しており、これが好感された。デバイス事業、ソリューション事業ともに売上高および売上高総利益率が想定より上振れたことに加えて、販管費が減少したことが要因としている。

■マクアケ <4479>  6,460円  -360 円 (-5.3%)  本日終値

マクアケ<4479>が3日続落。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断を「A」から「B」へ2段階引き下げた。目標株価は7500円(従来1万5000円)とした。20日に発表された第2四半期(20年10月~21年3月)の営業利益は前年同期比73.6%減の6300万円だった。21年9月通期の同利益予想(6億2000万円)に対する進捗率は10%にとどまった。購入型クラウドファンディングプラットフォームに強みを持つ同社の中期的な成長余地は大きいとみているものの、株価指標面などですでに高い評価を受けていることから第3四半期決算などで、会社予想の達成を期待できる営業利益の改善を確認できるまでは、株価のパフォーマンスが継続的に市場を上回ることは期待しにくいとみている。

■レッグス <4286>  1,921円  +343 円 (+21.7%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

レッグス<4286>がマドを開けて急騰。21日の取引終了後、21年12月期の連結経常利益が16億~18億円になりそうだと発表。従来予想の12億~14億円から上方修正し、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好材料視された。流通顧客向けの物販やプレミアムグッズ案件が好調に推移していることが上振れの要因という。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の24~28円から32~36円に増額修正しており、これも好感された。併せて、21年6月末から株主優待制度を変更すると発表。従来は12月末に100株以上を保有する株主に対し、一律1000円分のクオカードを贈呈していたが、新制度では6月末に200株以上を保有する株主を対象に、株主優待ポイント(保有株数に応じて2500~1万3000ポイント)を付与する。

■日本製罐 <5905>  1,366円  +173 円 (+14.5%)  本日終値

日本製罐<5905>が急伸。前日まで6日続落となっていたが一気に切り返す展開となった。同社は21日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、最終利益段階で従来予想の9300万円から2億9600万円(前の期比4.7倍)に大幅増額しており、これがサプライズを呼んだ。売上高は従来予想を下回る見通しながら、人件費の圧縮や業務効率化による経費削減努力が寄与。また、投資有価証券売却に伴う特別利益の計上なども反映される見込み。株価は4月中旬以降大きく下放れる動きにあったが、目先動きが一変、1300円台前半に位置する75日移動平均線をマドを開けて上抜ける勢いで水準を切り上げている。

■ピースリー <6696>  890円  +100 円 (+12.7%) 一時ストップ高   本日終値

ピースリー<6696>は急反騰し、一時ストップ高に買われる場面があった。きょう、紫外線照射によるウイルス不活化・殺菌機能を搭載した新製品「BIRD SAFE」を5月1日から予約販売を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。「BIRD SAFE」は広島大学による新型コロナウイルスなどの各種ウイルス及び薬剤耐性菌に対する紫外線の効果、有効な使用法の研究結果を踏まえて開発された製品。紫外線は非接触で環境のウイルスを不活化でき、新型コロナウイルスに対して大変有効な手段として期待が高まっている。併せて、天井設置型映像照射サイネージ新製品「BIRD EYES」を5月1日から予約販売することも明らかにしている。

■アルファ <3434>  1,213円  +91 円 (+8.1%)  本日終値

アルファCo<3434>は3日ぶりに急反発。21日取引終了後、21年3月期連結業績予想の上方修正と増配を発表したことが好感された。前3月期の売上高は450億円から475億円(前の期比21.1%減)に見直したほか、営業利益は4億円から8億円(同55.8%減)、最終損益は8億円の赤字から1億円の黒字(前の期は12億1000万円の赤字)に修正した。各事業において生産・販売の回復が予想以上に進んだことに加え、想定より円安が進行したことが業績を押し上げた。同時に、期末配当を従来予想から5円増の20円に増配することも明らかにした。

■住石ホールディングス <1514>  139円  +10 円 (+7.8%)  本日終値

住石ホールディングス<1514>が続急伸。オーストラリアなどからの輸入炭事業を主力展開するが、人工ダイヤモンドを製造販売している。半導体業界向けで高水準の需要があるが、直近では佐賀大学の嘉数誠教授が、人工ダイヤによって作られるダイヤモンド半導体を使って電力を制御したり、変換したりする電子部品を作製し、世界最高レベルの出力電力を得ることに成功したことが伝えられており、この関連銘柄最右翼として買い人気を集めている。次世代2次電池の開発が模索されるなか人工ダイヤモンドを使ったダイヤモンド電池関連としての切り口でも注目されているもようだ。また、光通信<9435>をはじめ株主構成も思惑を呼んでいる。

●ストップ高銘柄

三光Mフーズ <2762>  332円  +80 円 (+31.8%) ストップ高   本日終値

山大 <7426>  1,372円  +300 円 (+28.0%) ストップ高   本日終値

テーオーHD <9812>  440円  +80 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値

以上、3銘柄

●ストップ安銘柄

さいか屋 <8254>  494円  -104 円 (-17.4%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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