株価指数先物【寄り前コメント】 2万9350円辺りを抵抗線として強弱感が対立

市況
2021年4月26日 8時20分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 29220 +250 (+0.86%)

TOPIX先物 1924.0 +12.5 (+0.65%)

シカゴ先物 29215 +245

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

23日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。キャピタルゲイン税率に係る報道を受けて売り先行で始まったが、その後は4月のIHSマークイット総合購買担当者指数(PMI)速報値が62.2と過去最高水準となるなど、良好な経済指標の発表を材料視する流れから切り返している。S&P業種別指数では銀行、テクノロジー・ハード・機器、素材、自動車・同部品が上昇する半面、家庭用品・パーソナル用品、公益事業が下落。

シカゴ先物清算値は大阪比245円高の2万9215円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万9010円で始まると、米国市場の取引開始後に2万8860円まで軟化する場面が見られた。しかし、急速に切り返し2万9130円~2万9160円を挟んだレンジ取引が継続。その後レンジを切り上げ、一時2万9310円まで上昇幅を広げた。なお、引けにかけては上げ幅を縮め、2万9220円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップで始まることになり、5日、75日移動平均線が位置する2万9000円近辺を支持線に変えてくることが期待される。一方で、25日線が位置する2万9350円辺りを抵抗線として強弱感が対立しやすいものの、2万9000円を支持線に変えてくるようだと、今後2万9000円~2万9500円のレンジに移行する可能性がある。

なお、VIX指数は17.33に低下しており、引き続きボトム圏での推移によりリスク選好姿勢となる。しかし、足元では25日移動平均線(23日時点で18.27)を挟んだ攻防を続けており、この水準を上放れてくるようだと20.00から75日線が位置する21.86辺りまで一気に上昇するリスクはあると見ておきたい。

さらに米国ではFANG銘柄の決算を控えているほか、国内においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株の決算発表が相次ぐため、積極的にはポジションを傾けづらい需給状況である。そのため、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)などヘッジ対応を踏まえたスプレッド狙いで対応。NT倍率は15.15倍と保ち合いレンジ内での推移を続けているが、主要ハイテク企業の決算を受けた市場の反応次第では、この保ち合いレンジを放れてくる可能性はあるだろう。

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