話題株ピックアップ【昼刊】:メドレー、アマノ、IHI

注目
2021年4月27日 11時38分

■メドレー <4480>  4,780円  +700 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

メドレー<4480>はストップ高カイ気配。26日の取引終了後、NTTドコモ(東京都新宿区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好感されている。今回の提携により、CLINICSアプリの共同運営によるオンライン診療の普及加速と、付加価値の高い医療ヘルスケアサービスの提供を行うのが狙い。資本面では、メドレーはNTTドコモを割当先とする93万3100株の第三者割当増資を実施する予定で、調達資金50億8300万円は医療プラットフォーム事業における将来のM&A及び資本・業務提携などに当てる方針だ。払込期日は5月11日。なお、第三者割当増資後のNTTドコモのメドレー株保有割合は2.93%となる。

■山洋電気 <6516>  6,580円  +700 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

山洋電気<6516>が急反発している。26日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が768億円から775億600万円(前の期比9.6%増)へ、営業利益が36億円から48億3000万円(同4.6倍)へ、純利益が25億円から39億4200万円(同9.3倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。主要な販売市場である通信装置やロボット、半導体製造装置などのファクトリーオートメーション市場からの需要が大幅に増加したことに加えて、受注の増加にともなう操業度の上昇が利益を押し上げた。更に為替差益の計上や優遇税制の活用による法人所得税の減少なども寄与した。なお、同時に45円を予定していた期末配当を55円にすると発表した。年間配当は90円(前の期90円)となる。

■アマノ <6436>  2,959円  +227 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

26日に決算を発表。「今期経常は23%増益、前期配当を25円増額・今期は5円増配へ」が好感された。

アマノ <6436> が4月26日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比34.7%減の110億円に落ち込んだが、22年3月期は前期比22.5%増の135億円にV字回復する見通しとなった。同時に、前期の年間配当を40円→65円(前の期は84円)に増額し、今期も前期比5円増の70円に増配する方針とした。

⇒⇒アマノの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「1.00%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の1.00%にあたる75万株(金額で22億5000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月27日から9月30日まで。

■日本製紙 <3863>  1,352円  +89 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

日本製紙<3863>が5日ぶり反発。きょう付の日本経済新聞朝刊が「日本製紙は世界的に需給が逼迫するレアメタルを使わない高性能蓄電池の開発に乗り出す」と報じており、これが材料視されているようだ。記事によると、日本紙が開発する電池はセルロースナノファイバー(CNF)を積層することで大量の電気をためることが可能となるもので、これによりレアメタルが不要となるほか、リチウムイオン電池に比べ製造コストが抑えられるという。まずは再生可能エネルギー向けへの開発を目指し、将来的には電気自動車(EV)での採用も狙うとされている。

■Pアンチエイ <4934>  11,660円  +740 円 (+6.8%)  11:30現在

プレミアアンチエイジング<4934>が急伸。26日の取引終了後、中国の大手テクノロジー企業テンセント(深セン)と、戦略提携を締結したと発表しており、これが好感されている。今回の提携は、両社が協力し中国市場での新たな越境型ソーシャルD2Cモデルを実現させ、「DUO」ブランドを始めとした「CANADEL」「sitrana」「immuno」の中国市場での売り上げ拡大を目指すのが狙い。Pアンチエイは既に「DUO」ブランドを中国のECプラットフォームでビジネスを展開しているが、テンセントとの戦略提携をきっかけに重要戦略として掲げる中国での売り上げ拡大を加速的に進めるとしている。

■北海道電力 <9509>  483円  +27 円 (+5.9%)  11:30現在

26日に業績修正を発表。「前期経常を一転26%増益に上方修正」が好感された。

北海道電力 <9509> が4月26日大引け後(15:00)に業績修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の300億円→410億円(前の期は326億円)に36.7%上方修正し、一転して25.6%増益見通しとなった。

⇒⇒北海道電力の詳しい業績推移表を見る

■IHI <7013>  2,239円  +117 円 (+5.5%)  11:30現在

IHI<7013>が大幅高で4日続伸している。26日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、営業利益が200億円から270億円(前の期比43.8%減)へ、純利益が10億円から120億円(同71.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。売上高は1兆1100億円(同11.8%減)の従来見通しを据え置いたものの、その他事業におけるライフサイクルビジネスの売り上げ増加や販管費の削減などが寄与した。また、期末の為替レートが想定よりも円安水準となり為替差益が発生したことも寄与した。

■タマホーム <1419>  2,622円  +88 円 (+3.5%)  11:30現在

タマホーム<1419>は継続的な買いが観測されるなか、商いを伴い6日続伸と異色の上昇トレンドを形成している。きょうは、マドを開けて買われ110円高の2644円まで上値を伸ばした。首都圏郊外や地方圏などで低価格帯の注文住宅を販売するが、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした企業のテレワーク導入の動きなどを背景に、注文・分譲ともに戸建て住宅需要を刺激する状況となっている。同社はその需要を捉えている。21年5月期については前期利益急増の反動もあって、営業減益となる見通しだが、株価は高水準の受注獲得をベースとした22年5月期の業績の伸びを織り込みに行く動きとなっている。

■弁護士ドットコム <6027>  10,130円  +300 円 (+3.1%)  11:30現在

弁護士ドットコム<6027>が反発している。同社は26日、自社のWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」に加え、次世代型マネジメントシステム「クラウドサインAI」をトヨタ自動車<7203>が4月から導入することを明らかにしており、これが株価を刺激しているようだ。クラウドサインは、紙と印鑑をクラウドに置き換え、契約作業をパソコンだけで完結できるサービス。すべてがクラウド上で完結するため、契約締結のスピード化とコスト削減が実現できる。また、クラウドサインAIは、クラウドサインによる契約書や紙による契約書をアップロードしたあと、契約内容に関する情報を自動で判別し、クラウドサイン上で管理・検索できるサービスとなっている。

■住友化学 <4005>  569円  +15 円 (+2.7%)  11:30現在

住友化学<4005>は3日ぶりに反発している。26日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が2兆2600億円から2兆2850億円(前の期比2.7%増)へ、営業利益が1100億円から1370億円(同0.4%減)へ、純利益が200億円から460億円(同48.7%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。石油化学事業で、製品市況上昇に伴い交易条件が改善したことに加えて、健康・農業関連事業や医薬品事業で販管費や研究開発費が減少したことなどが要因。また、医薬品事業で織り込んでいた減損損失のうち、抗がん剤として開発中のTP-0903の開発計画を見直し、仕掛研究開発の減損損失が発生しなくなったことも寄与した。なお、同時に、6円を予定していた期末配当予想を9円にすると発表した。年間配当は15円(前の期17円)となる。

■FPG <7148>  691円  +16 円 (+2.4%)  11:30現在

FPG<7148>が続伸している。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年10月~21年3月)連結業績について、売上高が71億3300万円から86億5700万円(前年同期比4.4%増)へ、営業利益が24億7800万円から36億1400万円(同15.5%増)へ、純利益が15億円から21億6800万円(同2.0%減)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したことが好感されている。リースファンド事業で航空機リース事業案件を含めた出資金の販売が順調に回復したことに加えて、不動産ファンド事業でも投資家の強い需要に応えて不動産小口化商品の組成・提供を順調に進め、販売が想定よりも大きく伸長したことなどが寄与した。

■住友金属鉱山 <5713>  4,759円  +87 円 (+1.9%)  11:30現在

住友金属鉱山<5713>や三菱マテリアル<5711>、DOWAホールディングス<5714>といった非鉄株が高い。ロンドン金属取引所(LME)で銅3カ月先物は26日に一時2011年8月以来、約9年9カ月ぶりとなる高値に上昇した。新型コロナウイルスワクチンの接種拡大に伴う経済再開期待に加え、各国な積極的な財政政策により銅需要が高まるとの観測が浮上。また、チリでのストライキ懸念で供給不安が台頭した。銅価格の上昇は非鉄各社の業績改善要因に働くとの期待が膨らんでいる。

■日本製鉄 <5401>  1,912円  +35 円 (+1.9%)  11:30現在

日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など大手高炉メーカーが揃って上昇しているほか、前日にマドを開けて買われた電炉トップの東京製鐵<5423>も上昇基調を継続している。鉄鋼セクターは業種別騰落率でも東証1部33業種中で首位を争う状況となっている。内需系銘柄は新型コロナの感染拡大を背景に総じて軟調な値動きとなるものが多いが、ワクチン普及先進国の米国を中心とする経済回復の流れを意識して、グローバル景気に敏感な業種が消去法的に買いを集める展開となっている。鉄鋼セクターは最大手の日本製鉄のPBRが0.6倍台、JFEも0.5倍前後と低PBR株が多く、バリュー株としての側面も見直されている。

■エンプラス <6961>  4,260円  +60 円 (+1.4%)  11:30現在

エンプラス<6961>が続伸している。26日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が285億円から294億円(前の期比6.5%減)へ、営業利益が16億5000万円から21億円(同2.9%減)へ、純利益が2億円から8億9000万円(同82.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。自動車市場の回復を受け、エンプラ事業で自動車用部品の販売が好調に推移したほか、車載、サーバー用途の需要の高まりを受け、半導体機器事業の販売が回復傾向にあることや、オプト事業でLED用拡散レンズの国内顧客への販売が好調に推移したことなどが要因。更に、構造改革や業務の効率化により収益性が向上したことも寄与した。

■アイロムグループ <2372>  2,517円  +25 円 (+1.0%)  11:30現在

アイロムグループ<2372>が大幅高で3日ぶりに反発している。午前9時ごろ、100%子会社IDファーマが、「第1種医薬品製造販売業」及び「第1種医療機器製造販売業」の許可を取得したと発表しており、これが好材料視されている。今回の業許可取得により、ワクチンや治療薬などの医療用医薬品及び投与に用いるデバイスなどの医療機器の製造販売を行うことができるようになり、研究開発から患者に医薬品を提供するまでを一貫して行う体制が整ったという。なお、同件による22年3月期業績への影響は軽微としている。

■タカトリ <6338>  1,029円  +150 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

タカトリ<6338>は寄り付き大量の買い注文に商いが成立せず、気配値のまま水準を切り上げる展開となっている。同社は半導体製造装置メーカーでマルチワイヤーソーなどを手掛ける。電気自動車(EV)の普及を背景にパワー半導体のニーズが高まりをみせるなか、SiC(炭化ケイ素)デバイスの精密切断技術などで圧倒的な強みを持っている。26日取引終了後、21年9月期上期(20年10月~21年3月)業績予想の修正を発表した。新型コロナウイルスの影響で遅延していた海外新規案件が動き出したことやコスト削減努力が実り、営業損益は従来予想の1億1300万円の赤字から一転1億5600万円の黒字に修正しており、これがポジティブサプライズとなって投資資金を呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄

不二硝子 <5212>  1,970円  +400 円 (+25.5%) ストップ高   11:30現在

東京ソワール <8040>  543円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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