株価指数先物【引け後コメント】 2万9000円水準での狭いレンジ推移に
大阪6月限
日経225先物 28990 -180 (-0.61%)
TOPIX先物 1903.5 -15.0 (-0.78%)
日経225先物(6月限)は前日比180円安の2万8990円で取引を終了。寄り付きは2万9260円とシカゴ先物清算値(2万9235円)を上回って始まった。しかし、寄り付きを高値に軟化してじりじりと下げ幅を広げ、ランチタイムでは2万9000円を割り込んだ。後場は2万9100円辺りで保ち合いが続くなど、下落幅を縮める場面も見られたが、戻りの鈍さから引けにかけては再び軟化し、2万8990円と本日の安値で取引を終えた。
朝方は米ハイテク株上昇の流れを引き継ぐ格好で買い先行で始まったものの、テクニカル面では25日移動平均線が上値抵抗として意識されている。75日線を挟んだこう着であり、概ね2万9000円~2万9100円辺りでの推移が続いた。グローベックスのNYダウ先物、S&P500先物、ナスダック100先物いずれも小幅な値動きだったことも手掛けづらさに繋がったようだ。また、引け後にアドバンテスト <6857> 、ファナック <6954> など指数インパクトの大きい値がさ株の決算を控えていたほか、27日の米国ではAMD、クリー、アルファベット(グーグル)、マイクロソフトなどの決算発表が予定されていることも様子見に向かわせたようだ。
28日には米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見があるため、これらを見極めたいとする流れが日米両市場で強まりやすく、引き続き2万9000円水準でのこう着感の強い相場展開になろう。
なお、NT倍率は15.22倍で取引を終えており、保ち合いレンジの上限レベルに位置している。米ハイテク企業や国内ではファナックの決算への反応によって、トレンドが出やすい状況にある。ポジションは傾けづらい需給状況ではあるものの、引き続きNTロングでのスプレッド狙いのスタンスは継続となろう。
手口面では、日経225先物はBofAが1120枚、JPモルガンが1060枚の売り越しに対して、ゴールドマンが520枚、野村が360枚、ABNアムロが340枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが1140枚、シティが760枚、ゴールドマンが560枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1060枚、ソジェンが1050枚、野村が970枚程度の買い越しだった。
株探ニュース