株価指数先物【寄り前コメント】 日経225先物は引き続きレンジ推移に

市況
2021年5月10日 8時19分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 29410 +20 (+0.06%)

TOPIX先物 1937.0 +3.0 (+0.15%)

シカゴ先物 29410 +20

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

7日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。4月の雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比26万6000人増となり、市場コンセンサスの約100万人増を大きく下回ったことから、朝方は弱含む場面が見られた。しかし、今回の結果により連邦準備制度理事会(FRB)は緩和姿勢を続けるとの見方のほか、インフレへの警戒感も後退する形となり、上昇に転じている。NYダウは連日で最高値を更新し、足元で調整が続いていたナスダックも75日移動平均線レベルの攻防から反転を見せた。S&P業種別指数は電気通信サービス、食品・飲料・タバコが小幅に下落したほかは上昇しており、耐久消費財・アパレル、エネルギー、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品などの強さが目立つ。 

シカゴ先物清算値は日中大阪比20円高の2万9410円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万9370円で始まり、米国市場の取引開始後には一時2万9270円まで下落。ただし、引けにかけての米国市場の強い動きを受けて切り返しており、2万9410円で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行が見込まれるものの、米国市場の上昇に対するナイトセッションでの反応は鈍く、次第にこう着感の強い相場展開になりそうである。ゴールデンウイーク明け6日の東証1部の売買高は15億株を超えていたが、7日は11億株台となり、待機資金などの流入は一巡している。

今週は2300社程度の企業が決算発表を予定しており、機関投資家による積極的なポジション取りの動きは限られるため、引き続きレンジ推移が続くことになろう。日経225先物はナイトセッションを含めて2万9200円辺りでの底堅さが見られる一方、上値は2万9500円辺りでの強弱感対立といったところ。そのため、基本的には2万9200円~2万9500円辺りでの狭いレンジ推移を想定しておきたい。

NT倍率は先物中心限月で15.00倍~15.20倍辺りでの保ち合いレンジを継続しており、積極的にポジションを傾けてくる動きが考えづらいなかでは、レンジ内での対応となる。また、VIX指数は終値ベースでは4月16日以来の17.00を下回っており、リスク選好ムードは継続。上値の重さからの売り仕掛け的な売買に対しては、カバーを想定した短期的な値幅取り狙いでのロング対応も一考だろう。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.