概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は4日ぶりに反落、連日の上昇で足元では高値警戒感

市況
2021年5月11日 9時47分

【ブラジル】ボベスパ指数 121909.03 -0.11%

10日のブラジル株式市場は4日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比129.08ポイント安(-0.11%)の121909.03で取引を終了した。122772.4から121794.5まで下落した。

買いが先行した後は前日の終値近辺で一進一退の展開を示した。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、欧米市場が軟調な値動きを示したことがブラジル株の売り圧力を強めた。一方、指数の下値は限定的。銀行やサービス関連の上昇が指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 3694.78 +0.33%

10日のロシア株式市場は5日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比12.09ポイント高(+0.33%)の3694.78で取引を終了した。3675.13から3713.49まで上昇した。

中盤は高値を追う展開を示したが、その後は上げ幅を縮小させた。原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かりとなった。一方、指数の上値は重い。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、欧米市場が軟調な値動きを示したことが圧迫材料となった。

【インド】SENSEX指数 49502.41 +0.60%

10日のインドSENSEX指数は4日続伸。前日比295.94ポイント高(+0.60%)の49502.41、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同119.20ポイント高(+0.80%)の14942.35で取引を終えた。

高く寄り付いた後は引けまで狭いレンジでもみ合った。海外市場の上昇を受け、インド株にも買いが先行。また、ロシア製の新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」が私立病院で試験的に接種されていることも、国内のワクチン不足懸念をやや後退させた。ほかに、インド経済が7-9月期から回復するとの見通しが好感された。

【中国本土】上海総合指数 3427.99 +0.27%

週明け10日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比9.12ポイント高(+0.27%)の3427.99ポイントと4日ぶりに反発している。

商品市況高が相場を支える流れ。経済活動の再開を背景に、金属や原油、穀物など商品の市況高が足元で目立っている。景気敏感株に買いが先行した。ただ、インフレ高進や、米中対立の警戒感が依然としてくすぶる中、指数は小安く推移する場面もみられている。あす11日に、4月の中国物価統計が公表されることも気がかり材料として意識された。

《CS》

提供:フィスコ

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