注目銘柄ダイジェスト(前場):セレス、日産自、三井金など

市況
2021年5月12日 11時59分

トプコン<7732>:1709円(+148円)

大幅反発。前日に21年3月期の決算を発表、営業利益は65.9億円で前期比22.5%増益となり、市場予想を20億円強上回る着地に。アイケア事業などが期待以上に拡大したもよう。また、22年3月期は100億円で同51.7%増益の見通しとしており、コンセンサスを20億円近く上回る水準となっている。ポジショニング・カンパニーの拡大などがけん引役となるもよう。

セレス<3696>:4355円(+700円)

ストップ高。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は10.5億円で前期比2.1倍と急拡大、通期計画20億円、前期比33.6%増に対する進捗率は50%を超えており、業績上振れ期待が優勢となる展開に。ポイントメディアやコンテンツメディアを中心にモバイルサービス事業の売上高が大きく拡大している。また、暗号資産市場の活況を背景にビットバンクによる持分法利益が拡大し、経常増益率は一段と拡大する形になっている。

三井金<5706>:3520円(-375円)

大幅続落。前日に21年3月期の決算を発表、経常利益は513億円で前期比5.5倍の水準となり、従来計画の450億円を上回った。一方、22年3月期は市場予想に近い水準ながら350億円で同31.7%減益の見通し。一過性要因の一巡などが減益見通しの主因ではあるが、自動車部品事業の収益伸び悩み見通しなどをネガティブ視する動きが優勢のようだ。足元では金属市況の上昇などで、決算期待も先行していたとみられる。

シャープ<6753>:1830円(+89円)

大幅反発。前日に21年3月期の決算を発表、営業利益は831億円で前期比61.5%増益、市場想定を70-80億円程度上回っている。巣ごもり需要などが継続しているもようだ。また、22年3月期は1010億円で同21.5%増益の見通しとしており、市場予想を150億円程度上振れへ。営業利益率4%への向上を想定している。足元で特に期待感が先行していたわけでもなく、コンセンサスを上回る業績推移を評価する動きが優勢に。

日産自<7201>:510.3円(-68.3円)

大幅続落。前日に21年3月期の決算を発表、営業損益は1507億円の赤字、1-3月期が190億円の赤字と再度の赤字に転落しており、市場想定を下回る着地とみられる。また、22年3月期は収支均衡水準を予想、市場コンセンサスは1000億円超の黒字であり、想定以上に収益改善が鈍いとみられている。販売台数は増加する見込みだが、新車投資の増加や原材料費上昇などのコスト増を想定しているもよう。

ファミリー<8298>:651円 カ

ストップ高買い気配。マネジメント・バイアウト(MBO、経営陣による自社買収)を実施すると発表している。ファミリーの清水貴志専務が代表取締役を務めるTSホールディングス(千葉市)が1株につき750円(11日終値は551円)で公開買い付けを行う。買い付け期間は12日から6月22日まで。TSホールディングスはファミリー株の非公開化を目的としており、同社株は上場廃止となる見込み。ファミリーは賛同の意見を表明している。

遠藤製作<7841>:799円 カ

ストップ高買い気配。21年12月期の営業損益を従来予想の3.80億円の黒字から11.50億円の黒字(前期実績0.72億円の黒字)に上方修正している。上半期にゴルフ事業で主要取引先向けの受注高が好調に推移したことに加え、鍛造事業でも受注高が回復しているため。損益分岐点売上高の低下など収益対策が進んだことも利益拡大に寄与する見通し。第1四半期の営業損益は4.99億円の黒字(前年同期実績0.32億円の赤字)に改善した。

UNITED<2497>:1402円(+117円)

大幅に反発。200万株(30億円)を上限とする自社株取得を実施すると発表している。発行済株式総数に対する割合は9.2%。取得期間は12日から22年2月28日まで。自社株取得分に加え、120万株を消却する。また、22年3月期の営業利益予想を前期比1.7%増の57.00億円とした。オンラインプログラミング教育事業の強化を継続する。21年3月期の営業利益は9.9%増の56.06億円。期末配当は19.00円(前期末実績は2.00円)とした。

《ST》

提供:フィスコ

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